このシリーズはTURCK社のTBEN-L5-PLC-11を使用し様々なCodesys記事を展開していきます。最初にはもちろんTBEN-L5-PLC-11の立ち上げや簡単な紹介から始めます。
さ、FAを楽しもう。
TBEN-L5-PLC-11?
TBEN-L5-PLC-11はTurck社の保護等級IP65/IP67/IP69Kの完全密閉型ハウジングで設計されてたCodesysベースPLCです。イーサネットポートは、プログラミング、コンフィグレーション、イーサネット/フィールドバス通信のインターフェースとして機能します。
- イーサネット・ポートは、プログラミング、コンフィギュレーション、イーサネット/フィールド・バス通信用のインターフェースとして使用できます。
- シリアルRS232またはRS485デバイスを接続するために、2つのシリアルインターフェースCOM 0とCOM 1が使用できます。
- CANopen または SAE J1939 デバイスは、2 つの CAN インターフェース CANout および CANin を介して TBEN-L…-PLC-… に接続できます。
- デジタル・センサやアクチュエータを接続するために、この装置には、設定なしで入力または出力として使用できる8つのデジタルI/Oチャンネルが内蔵しています。
- USBデバイスポートmini USB Bソケットは、デバイスDTMのサービスインターフェースとして、またCODESYSのプログラミングインターフェースとして使用できます。
- USBホストポートUSB2.0-Aソケットは、プログラムのバックアップ、プログラムのリカバリー、ファームウェアのアップデート、データの同期を行うためにUSBメモリを接続するために使用されます。
Layout
こちらはTBEN-L5-PLC-11のLayoutです。
X1/X2
TBEN-L5-PLC-11のX1とX2は電源Portになります。
- X1:給電として使います。
- X2:次のノードへの電力供給継続
また、TBEN-L5-PLC-11にはV1・V2に分かれています。
- V1 システム電圧: 電源1
- V2 負荷電圧: 電源2
システム電圧(V1)と負荷電圧(V2)は別々に入力され、監視されています。
許容電圧不足の場合、コネクタはモジュールの供給コンセプトに従ってオフになります。V2の電圧不足の場合、LED PWRは緑から赤に変わります。V1電圧不足の場合、LED PWRは消灯します。
C0/C1
TBEN-L5-PLC-11のC0️とC1はCOM0️・COM12つのシリアルPortとして用意され、シリアルデバイスを接続するために、このインターフェースを使用できます。Portの仕様は 5ピンM12コネクタです。
C2/C3
TBEN-L5-PLC-11のC2とC3はCAN Portとしてtが用意され、CANデバイスを接続するために、このインターフェースを使用できます。Portの仕様は 5ピンM12コネクタです。
C4/C5/C6/C7
TBEN-L5-PLC-11のC4/C5/C6/C7はDIO Portとしてtが用意され、SensorやActuatorを接続するために、このインターフェースを使用できます。Portの仕様は 5ピンM12コネクタです。
USB
このUSB PortはサービスPortとして使用でき、Codesysからの接続やCommissioingなどの機能があります。
DIP Switch
TBEN-L5-PLC-11のDIPスイッチの設定により、本体についてる2つのEthernet Portの機能が異なります。
DMM Mode
2番目のDIPスイッチはTBEN-L5-PLC-11本体にある2つのEthernet Portの動作モードを変更できます。DMMスイッチを操作するには、電源を落としてからやってください。
DIP Switch 2=0
Ethernet Portはスイッチモードになり、2つのイーサネットポートは、1つのIPアドレスと1つのMACアドレスを持つオートクロススイッチとして扱われます。IPアドレスは隣にあるロータリースイッチによって変わります。
DIP Switch 2=1
Ethernet PortはDual MAC モードになり、2 つのイーサネットポートは、別々の IP アドレスと MAC アドレスを持つイーサネットポートとして扱われます。Port1のIPアドレスは隣にあるロータリースイッチによって変わりますが、Port2はWeb ServerもしくはDHCPサーバーから変更できます。
Rotary Switch
RotaryスイッチとDIPスイッチ1”Mode”の組み合わせによりIPの設定方法が変わります。
DIP Switch 1=0,Rotary Switch=1…99
IP アドレスの最後のバイトは、ネットワーク設定は不揮発性メモリーに保存され、1 から 99 までのアドレスが選択できます。
DIP Switch 1=0,Rotary Switch=0
IPアドレスは下記のように固定されます。
IP address: 192.168.1.100
Subnet mask: 255.255.255.0
Gateway: 192.168.1.1
DIP Switch 1=1,Rotary Switch=40
Port1はDHCPモードになります。
DIP Switch 1=1,Rotary Switch=50
モジュールはPGMモードになり、IPアドレスは、Turck Service Tool、FDT/DTM、またはウェブサーバー経由で手動で割り当てます。
Default IP address: 192.168.1.254
DIP Switch 1=1,Rotary Switch=60
モジュールはPGM-DHCPモードになり、ゲートウェイは、固定 IP アドレスが割り当てられるまで DHCP リクエストを送信します。もしDHCP Clientは、DTM またはウェブ・サーバー経由でゲートウェイに IP アドレスが割り当てられると、自動的に機能を非アクティブにします。
DIP Switch 1=1,Rotary Switch=90
モジュールは F_Reset modeになり、すべてのデバイス設定をデフォルト値に戻し
をデフォルト値に戻し、デバイスの内蔵フラッシュ内の全データを削除します。
Implemenation
それでは実際にTurckのTBEN-L5-PLC-11 PLCを立ち上げましょう。
Download Packages
下記のLinkからTurckTBEN-L5-PLC-11用のCodesys Support PackagesをDownloadしてください。
https://www.turck.jp/ja/product/100000272
Install Packages
先ほどDownloadしたPackagesを解凍し、XXXX.packageを起動します。
TurckのTBEN-L5-PLC-11 PackagesをインストールしたいCodesysバージョンを選択し、Continueで進みます。
ライセンスなどに同意し、Continueで進みます。
もしCodesysが起動してる場合、Codesysソフトウエアを閉じてからOKでもう一回実行しましょう。
しばらく待ちます…
Done!
Create New Project
Codesysを起動し、File>New Projectで新規プロジェクトを作成します。
Standard Projectを選択し、プロジェクト名を入力しOkで進みます。
先ほどTBEN-L5-PLC-11のPackagesをインストールしたので、DeviceのDrop-ListからTBEN-Lx-PLC-1x(Turck)を選び>Okで進みます。
Done!新規プロジェクトが追加されました。
Using TAS Software
TBEN-L5-PLC-11 本体のIPアドレスなどを知りたいので、下記のLinkからTurckのTASソフトウェアをDownloadし、起動しましょう。
そしたらWeb BrowserからTASソフトウエア起動され、ライセンスを同意します。
https://www.turck.de/en/download-44619.php?s=s
こちらはTurck社が提供してるTASソフトウエアになります。
Scan Networkをクリックします。
しばらく待ちましょう…
Retrieving info from devicesのテキストが表示されたら、デバイスが見つかったということなので、もう少々お待ち下さい。
Done!
Connect to Hardware
次はCodesys プロジェクトに戻り、Deviecsをクリックします。
Communication Settings>IPに先ほどTASで取得したIPを入力しEnterを押します。
If first time..
もし該当するデバイスが初めてCodesysを使用した場合、下記のようなメッセージが表示sされ、Yesで進みます。
User nameとPasswordを設定しましょう。
次は先程設定した情報を入力しRuntimeにLoginしましょう。
Done!TBEN-L5-PLC-11が見つかりました。
Login
Loginをクリックし、プロジェクトをTBEN-L5-PLC-11にDownloadしましょう。
Yesで進みます。
Start your Application!
最後はStartボタンをクリックしプログラムをRunにしましょう。