こちらは新しいシリーズの記事で、StratonというSoftware PLCを使って様々なテストを展開します。最初にツールのセットアップと簡単なプログラム作成から始めます。
さ、FAを楽しもう。
Straton?
Straton Softwareは、組込みソリューションからソフトウェアPLCまで、産業とオートメーション制御のあらゆる分野をカバーしています。 主にOEM(相手先ブランド製造)メーカー、ハードウェア・ソフトウェア・メーカーを対象としています。
Straton SoftwareにあるIEC61131-3エディタは、直感的開発環境であり、可能な限り簡単かつ効率的にアプリケーションを開発することができます。 低フットプリントのランタイムは、エンドユーザーのデバイス上でこのアプリケーションを実行するよう配慮されています。 また、stratonには、Modbus、Profinet、BACnet、CANopen、Powerlink、IEC 61850、IEC 60870などの通信スタックも含まれています。
ソフトウェアPLCとは?
ソフトウェア PLC は、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)のソフトウェアバージョンです。 従来のPLCの機能に、データロガー、通信ゲートウェイ、ヒューマンマシンインタフェース(HMI)やWebサーバなどの要素を組み合わせたものです。 SoftPLCの初期には、産業用PCハードウェアをプラットフォームとして使用するのが一般的で、当初はWindowsを使用していました。現在では、ほとんどの設備でリアルタイムOS(Linux、VX Works、FreeRTOS、QNX…)が使われている。
ダウンロード
下記のサイトからメンバー登録すれば、ソフトウェアをダウンロードできます。
https://straton-plc.com/en/downloads/
インストール
先ほどDownloadしたSetup Fileを起動島sう。
必要のOptionsを選び、Next>で進みます。
Installでセットアップを開始します。
ライセンスを同意します。
Next>で進みます。
Next>で進みます。
Next>で進みます。
Installを開始します。
少々お待ち下さい…
Fullを選び、Doneで進みます。
そのあとはCOPA-DATA Driverもインストールします。
最後にインストール成功の画面が表示されます。
Registry Hostもセットアップします。
途中にWibKeyというライセンス管理ソフトもインストールします。
すべてのソフトウェアのセットアップ完了したら、PCを再起動しましょう。
プログラムを作ろう!
それではSTRATONを起動しましょう。
最初の起動ではソフトウェアの言語選択ができます。今回は英語にします。
Done!STRATONツールを起動しました。
新規プロジェクト作成
Start Pageにある”Create a new project”をクリックし、新規プロジェクトを作成します。
Project Wizardが表示されます。
最初にFrom Templateを選択し、Nameでプロジェクト名を入力し、Nextで進みます。
プロジェクト作成のTemplateを選択します。
Drop-Listから使用するTemplateを選択できます。
今回の記事ではLD Project(ラダー)を使用します。
Done!新規プロジェクトが作成されました。
プログラム作成
ProgramsのFolderにはDefaultでMainというプログラムが入っています。
先程LD Templateを使ってプログラムを作成しましたので、Mainプログラムはラダー方式になります。
グローバル変数追加
Editorの右には変数の一覧があり、Global Variablesを右クリック>Add Variableで新たなグローバル変数を追加できます。
Done!BOOLタイプのグローバル変数を宣言しました。
それでは今回の記事で使用する2つのBOOL変数を追加しましょう。
NO接点追加
Editorの左にあるツールバーからNO設定を追加します。
Done!
先ほど追加したNO接点をダブルクリックし、変数を割り当てていきます。
今回の例では先程定義したmySwを使用します。
コイルも追加し、Mysw2に割り当てていきます。
Options
ラダー回路をキレイに表示するために、Tools>Optionsをクリックします。
Character Fonts>Graphical Font>Fix LD font sizeを-1に設定してください。
Rung コメント
ラダーEditorに緑で表示された文字はRung コメントになります。
STRATONでは英語だけではなく日本語のコメントもできます。
コンパイル
今度は作成したプロジェクトをコンパイルするために、Project>Build All Projectsをします。
Done!今回のプロジェクトにはエラーがありません。
シミュレーション
第1話の記事では実機を使用しないので、STRATONのシミュレーターを使用します。Project>Simulateをクリックします。
Cold startを選択し、Startでシミュレーションを始めましょう。
Done!シミュレーションがRUN モードになりました。
先ほど私達が作成したラダー回路も正常に動いています。
mySwの状態を変更したい場合は、該当する接点をダブルクリックてください。
該当する接点の制御画面が表示されます。
mySwをTRUEに設定すると、mySw2にもTRUEになります。
シミュレーション一時停止
STRATONのシミュレーションを一時停止したい場合、Pauseボタンをクリックしてください。
Done!シミュレーションがSTOPになりました。
Variables Tabにもすべての変数の現在値を確認できます。