こちらは新しいTutorialシリーズで、Hirschmannのマネージメントネットワークスイッチについて説明します。最初にLoginやVLANの設定から始めます。
さ、始めよう!
Hirschmann BOBCAT Switch?
HirschmannのBOBCATスイッチは、TSNを使用したリアルタイム通信を可能にする製品で、このコンパクトなマネージド・スイッチは、SFPを1ギガビットから2.5ギガビットに調整することで、帯域幅の拡張が可能です。
Connect to your PC
Local PCをUSB-A ->USB-Cのケーブルを使用し、Hirschmann BOBCAT SwitchのUSB Portと繋がってください。
PuTTYを起動し、Serial lineをDevice MangerのCOM番号に合わせて、Openをクリックします。
Done!PuTTYがHirschmann BOBCAT Switchと繋がりました。PuTTYではネットワークスイッチの管理用IPとUSB IPなどが表示されました。
Default上でUser名はadminでPasswordがprivateになります。
Done!TerminalがLoginできました。
Network Configuration
こちらは今回の記事のネットワーク構成になります。Port2/3/4はVLAN10でPort5/6/7はVLAN20に設定します。
Login to WebServer
ChromeなどのBrowserからHirschmann BOBCAT SwitchのWeb Serverにアクセスしましょう。
Done!
Disable Power Supply2 Alarm
Detectionsのところがある!ICONが表示されると、現在のデバイスにアラームがあることを示しています。
その!ICONをクリックすると、現在のアラームを確認できます。
Power Supply2が電源供給されてないエラーを無効にするために、Diagnostics>Status Configuration>Device Statusをクリックします。
こちらはDevices Statusのアラームの無効・有効をできる画面です。
Power supply2のMonitor Checkboxを外し、設定を保存します。
Done!Power supply2供給されてないアラームが消えました。
Setting the System Time
次はHirschmann BOBCAT Switchのシステム時間を設定するため、Time>Basic Settingsを開きます。
Set time from PCをクリックし、Hirschmann BOBCAT Switchの時間をPCと同期します。
VLAN Configuration
今度はVLAN設定を行います。
What is this?
VLAN(バーチャル・ローカル・エリア・ネットワーク)では、物理ネットワークのデータパケットを論理的なサブネットワークに分散します。これにより、次のメリットがあります。
High flexibility
VLANを使えば、データパケットを既存のインフラ内の論理ネットワークに分配することができ、逆にVLANがなければ、追加のデバイスや複雑なケーブル配線が必要になります。
また、個々のエンドデバイスの場所とは無関係にネットワークセグメントを指定できます。
Improved throughput
VLANでは、データパケットを優先順位によって転送することができ、優先順位が高い場合、デバイスはVLANのデータを優先的に転送します(例えば、VoIP 電話のような時間に敏感なアプリケーションの場合など)。
データ・パケットとブロードキャストがネットワーク全体ではなく、小さなネットワーク・セグメントに分散されると、ネットワークの負荷はかなり軽減される。
Increased security
データ・パケットを個々の論理ネットワークに分散させることで、不要なアクセスはより困難になり、MACフラッディングやMACスプーフィングなどの攻撃に対してシステムを強化します。
Configuration
Switching>VLAN>Configurationをクリックします。
こちらはVLANの設定画面になります。
Create Entry
Create Entryをクリックし新しいVLANを作成します。
VLAN ID
VLAN IDを設定します。Hirschmann BOBCAT Switchは同時に最大128のVLANをサポートでき、設定できる範囲は1から4042までになります。
VLAN IDは10を設定します。
Done!
先と同じの操作でVLAN ID 20のVLANを設定しましょう。
VLAN Name
各VLAN にわかりやすい名前を設定しましょう。
Done!
VLAN Tag
次はVLAN Tagを設定します。各ポートが VLAN のデータパケットを送信するかどうか、およびデータパケットに VLAN タグが含まれているかどうかを指定可能です。
- (default setting)
該当するポートはVLANのメンバーではなく、VLANのデータパケットを送信しません。
T = Tagged
該当するポートはVLANのメンバーとなり、データパケットにVLANタグを付けて送信します。この設定は、アップリンクポートなどに使用します。
LT = Tagged Learned
該当するポートはVLANのメンバーであり、VLANタグを付けてデータパケットを送信する。デバイスはGVRPまたはMVRP機能に基づいて自動的にエントリーを作成した。
F = Forbidden
該当するポートはVLANのメンバーではなく、このVLANのデータパケットを送信しません。さらに、デバイスはMVRP機能によって、ポートがVLANメンバーになるのを防ぎます。
U = Untagged (default setting for VLAN 1)
該当するポートはVLANのメンバーであり、VLANタグなしでデータパケットを送信します。
LU = Untagged Learned
該当するポートはVLANのメンバーであり、VLANタグなしでデータパケットを送信します。
Configuration
各PortのVLAN Tagを設定しましょう。
Drop-Down-listから異なるTagを設定できます。
Done1
Save
最後は設定を保存しましょう。
Port
次はネットワークのPortにVLANを割り付けます。
こちらはPortとVLANの割り付け画面です。
Configure Port-VLAN ID
Port-VLAN ID欄で各PortのVLAN IDを設定しましょう。
Done!
Result
VLAN10と接続されているPCからネットワークスイッチのマネジメントIPアドレスをPingできます。
そしてVLAN10にあるOMRONのNX CPUにもPingが通りますが、VLAN20からはPingできません。
Sysmac StudioからEthernet Communication Testができました。
最後はPuTTYからCommandを使用しVLAN状態や作成を紹介します。
enableコマンドでCommand Lineを有効にします。
show vlan brief コマンドで現在VLAN状態を一覧します。
vlan databaseでVLAN の設定データベースにアクセスします。
name 10 myVLAN10でVLAN10の名前をmyVLAN10に設定します。
Done!
vlan add 100にVLAN100を追加しましょう。
最後はexitコマンドを使用しVLAN設定から退出します。