こちらはHirschmannのマネージメントネットワークスイッチ記事の第2話です。今回はポートミラーリングポートについて説明します。
さ、FAを楽しもう。
Reference Link
ポートミラーリング?
ポート・ミラーリングは、ネットワーク・トラフィックの監視と管理に重要な役割を果たすネットワーク機能です。これは、1 つまたは複数のスイッチ・ポート(または VLAN)からトラフィックをコピーし、コピーしたデータを別のポートに送信して分析するものです。ポート・ミラーリングの主な役割は以下になります。
トラフィック・モニタリング
ネットワーク管理者は、ネットワーク・トラフィックをリアルタイムで監視できます。
ネットワーク分析
ネットワーク・パケットの詳細な分析が可能で、管理者がトラフィック・フローの性質を理解し、問題を診断するのに役立ちます。
トラブルシューティング
接続性の問題、ボトルネック、その他の異常を明らかにするデータパケットを可視化することで、ネットワーク問題の診断ができます。
セキュリティ監視
侵入検知システム(IDS)やその他のサイバーセキュリティ・ツールがトラフィックに不審な動きがないか検査できるようにすることで、セキュリティ対策でもなります。
パフォーマンスの最適化
非効率なトラフィック・パターンやネットワークの混雑を発見し、パフォーマンス向上のための最適化を可能にします。
コンプライアンスと監査
業界の規制や標準に準拠するために必要なデータを取得し、ネットワーク活動を必要に応じて監査できるようにします。
Configuration
Hirschmannのマネージメントネットワークスイッチにポートミラーリング機能を有効にするには、スイッチのWEB SERVERをLoginし、Diagnostics>Ports>Port Mirroringをクリックします。
こちらはポートミラーリングの設定画面になります。
Enable
OperationのRadio Buttonに”On”を選択し、ポートミラーリング機能を有効にします。
Primary Port
Primary Portはポートミラーリングで取得したデータの転送先ポートになります。
Drop-ListからPort番号を設定できます。
今回の記事ではPort8に設定します。
Enabled
次はFrameをPort8にミラーリングしたいPortを。EnabledのCheckBoxにCheckを入れましょう。
Done!現在はPort1-7のPackageはすべてPort8にポートミラーリングされます。
Type
Typeは該当するPortがどんなデータをミラーリングするかを設定できます。
tx=送信のみ、rx=受信のみ、tx/rxは送受信両方ともミラーリングします。
Save
最後はポートミラーリングの設定を保存します。
Result
こちらはミラーリング設定されていないPortから取ったWiresharkデータです。
こちらはミラーリング設定されたPort(Port8)から取ったWiresharkデータです。他のPortのデータも見えるようになりました。