今回の記事ではBeckhoff 4026の新しい機能PLC Bookmarks・Flow Control Modeを紹介します。
さ、FAを楽しもう。
Bookmarks
TwinCAT3ブックマークを使用すると、長いプログラムでもナビゲーションが容易になります。 ブックマークは、SFC(逐次関数表)を除くすべてのプログラミング言語エディタで使用できます。 それによって、選択したプログラムの場所に直接移動することができます。
デフォルトでは、ブックマークは Visual Studio プロジェクトのユーザー・オプション・ファイル(.suo)に保存されます。注意するのはこのファイルはユーザー固有であるため、ソース・コントロール管理システムとは互換性がありません。 なので、ブックマークはローカル・プロジェクトでのみ有効です。
ユーザー間でブックマークを保存するために、ブックマークを別のファイルに保存するオプションがあります(ブックマークをファイルに書き込む)。 注意するのも、このファイルも、ソース管理システムとは互換性がありません。
TwinCAT3の4026でBookmark機能を使用するには、Bookmarkしたいところに右クリック>PLC Bookmarks>Toggle Bookmarkします。
Editorの左にはBookmarkアイコンが追加されました。
もちろんプログラムだけではなくGlobal Variable ListなどにもBookmark可能です。
次にBookmarkされたところに移動したい場合は、PLC Bookmarks>Next Bookmarkします。
Done!Global Variables Listから先程Bookmakredされたプログラムに移動しました。
Flow Control Mode
フロー制御でプログラムの実行を追跡することができる。 フロー制御は、言語エディタST、FBD、LD、CFCで使用できます。Flow Controleを有効にすると、TwinCATは実行位置と実行時間における変数の値、関数呼び出しと操作の結果を表示します。
PLC>Toggle Flow Control ModeをクリックしFlow Controlを有効にします。
Flow Controlを有効にしたいタスクを選択します。
今回は1つのタスクしかありませんので、PLCTaskを設定します。
Done!現在PLCTaskで実行されているプログラムがFlow Control Modeになり、Monitor画面も緑に変わります。緑の部分はプログラム内に実行されたところになります。
また、白色に表示された部分はプログラム内に実行されない部分になります。
Enable Folder View
最後に紹介したいのは4026からある機能ではありませんが、PLCプロジェクトのEnable Folder ViewというOptionです。PLCクリックし>PLC SettingsにこのOptionsがあります。
このOptionをつけると、プロジェクトのItemはすべてFolder構造の表示に変更します。
例えば、PLC Instanceの変数もGVL>変数のように構造化されます。