こちらは新しいシリーズで、Schmersal社のPSC1-C-100-FB1 Safety Controllerを利用し様々な記事を展開していきます。第2話は非常停止に繋がり、安全プログラムを作成していきます。
さ、FAを楽しもう。
Reference Video
Schmersal.PSC1-C-100-FB1 開封しました!
Reference Link
http://soup01.com/ja/category/schmersal_jp/psc1/
Implementation
今回の記事では各接続入出力部品追加>安全プログラム作成>プロジェクトをDownloadの流れになります。
Add ESTOP
前回の記事でSchmersal SafetyPLC2ツールの基本操作・プロジェクト作成などを紹介しました。これからは前回の続きになります。Terminal Scheme Tabを開き>Library からInput>Emergency Stopをプロジェクトに追加します。
Done!非常停止が追加されましたが、部品自体はまだ赤くなってるので、設定エラーがあるか、もしくは安全プログラム内に使用されてないか、です。
また、プロジェクト>Peripherals>Inputに先ほど追加した非常停止部品が表示されます。
Configure
非常停止部品のパラメータを設定します。
Properties画面から該当する部品のパラメータを設定できます。
Type
こちらは非常停止の配線タイプを設定します。
今回は2.NCに設定しましょう。
Change IO Signal
Signal #1の項目で該当する部品に配線する予定のIO端子を設定できます。
Emergency Stop
非常停止部品にはこのようなスイッチタイプを設定可能です。
Type | Design |
1 (1 N.C.) | B接点x1 |
2 (2 N.C.) | B接点x2 |
3 (2 N.C. TimeMonitored) | B接点x2+時間監視 |
Add Safetey Output
次はTerminal Scheme Tabから安全出力部品を追加するため、Output>PN Semicondutor Safety Output部品を追加します。
Configure
Properties画面から安全出力のパラメータを設定します。今回の記事ではOutput Typeを”Standard”にします。
プロジェクト>Peripherals>Outputに先ほど追加した安全出力部品が表示されます。
PN semiconductor output
PN半導体出力にはこのような設定が可能です。
Type | Design |
Standard | 標準出力として “HISIDE”(=P切替)または “LOSIDE”(=N切替)を選択できます。標準出力として選択できます(使用される出力によって異なります)。また、標準出力の単独使用は安全上の理由から適していません。 |
Redundant | このオプションは、”HISIDE”(=Pスイッチング)と “LOSIDE”(=Nスイッチング)出力の組み合わせを強制的に指定します。 |
Add Reset Button
最後はInput LibraryからConfirm Button部品を追加します。
Done!
Configure
Propertiesで部品の設定を行います。今秋はTypeをNOにするだけです。
Confirm Button
Confirm Buttonにはこのようなスイッチタイプを設定可能です。
Type | Design |
1 (1 N.O.) | A接点x1 |
2 (1 N.C.) | B接点x1 |
3 (2 N.C.) | B接点x2 |
Program
こちらは今回記事で作成した安全プログラムです。
- 非常停止がOFFになるとFILP FLOPのReset入力を発火し>FILPの出力をリセット
- 非常停止がONになると遅延Timer1を通過し、またConfirm Buttonが押したら、FILP FLOPのSET入力を発火>FILP出力をセット
- FILP FLOPの出力を先ほど追加した出力PN Semiconductorに反映
安全プログラムプログラムに先ほど追加した入出力ハードウェアを使用したい場合、直接左にあるBrowser画面でDropしてください。
また、ANDやORなどの関数を使用する場合はLibrary>Logicでプログラムに追加できます。
Compile
Toolbarからプロジェクトをコンパイルボタンをクリックしエラーがあるかを確認しましょう。
Wiring
PSC1-C-100-FB1の配線を確認するために、Wiring Scheme Tabをクリックします。
SafePLC2ツールには配線図まで自動生成してくれるので、それに合わせて配線しましょう。
Connect to the Controller
PSC1-C-100-FB1のCOM Portと専用ケーブルをPCに接続します。
SafePLC2>Home>Device Interfaceをクリックします。
Connection Settingsをクリックします。
今回はRS-232ケーブルを使用するので、COM PortをDevice Managerに合わせて設定しましましょう。
最後はConnectボタンをクリックし、CPUとSafePLC2を接続しましょう。
OKで進みます。それでSafePLC2とPSC1-C-100-FB1を接続しました。
Send Configuration
Send Configurationをクリックし、プロジェクトをPSC1-C-100-FB1に転送しましょう。
しばらくお待ち下さい…
Start
最後はStartボタンをクリックし、PSC1-C-100-FB1 CPUをRUN MODEにします。
Result
PSC1-C-100-FB1が正常に立ち上げれば、PSC1-C-100-FB1本体にあるStatus LECが”4”に表示されます。
こちらの動画で操作確認をすることができます。