こちらは新しいシリーズで、Inovance製のEasy PLCを使って様々な検証を行います。第1話はまずはツールAutoShopの導入と、接続の流れをご紹介します。
さ、FAを楽しもう!
前書き
いつも私の技術ブログとYouTubeチャンネルをご覧いただき、心より感謝申し上げます。また、いまFullさん(full@桜 八重 (@fulhause) / X)と共に毎週水曜日の夜にお届けしている「高橋クリス」ラジオ番組を運営しています。
技術は独り占めせず、届けるもの
私たちは工場の生産技術や制御に関する技術情報を、ブログや動画などで無料公開しています。「知識は誰でもアクセスできるべき」という信念のもと、現場で役立つ具体的なノウハウやトラブル事例などを発信してきました。すべて無料で続けているのは、「知らなかったせいで困る人」を少しでも減らしたいからです。
また、もしあなたの現場で…
- 「このPLCとデバイスの組み合わせ、ちゃんと動くのかな?」
- 「EtherCAT通信でうまくいかない部分を検証してほしい」
- 「新しいリモートI/Oを試したいけど社内に検証環境がない」
など、困っている構成や試してみたいアイデアがあれば、ぜひお知らせください。機器の貸出や構成の共有が可能であれば、検証し、記事や動画で発信します(ご希望に応じて匿名対応も可能です)。
支援のかたち
現在、私達の活動はほぼ無償で続けており、記事や動画の制作には、時間と検証環境の整備が必要です。この活動を継続的にコンテンツを提供するためには、皆様の温かいご支援が大変重要です。
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技術はひとりじゃもったいない。
Inovance Easy Series PLC?
Easy Series PLCは高性能、コンパクト、EtherCAT対応PLCであり、以下の特徴があります。
- コンパクトなフットプリント
- シンプルなものから複雑なモーションコントロールが可能な PLC まで、幅広い製品レンジ
- PLCopen 準拠の軸制御
- オフラインデバッグ用のシミュレーションモード
- リアルタイムフィールドバス
- 直線補間と円弧補間用の軸グループ、CAM テーブル機能
- カプセル化、コードの再利用性、拡張性のためのファンクションブロックとファンクションをサポート
- ST、LD、SFC言語をサポート
- 複数の通信プロトコル
- Modbus RTU/TCP
- CANopen(オプション)
- Ethernet/IP(スキャナ)
モデル構成
モデル | 通信 | モーション軸 | EtherCAT対応 | 特徴 |
Easy301 | RS232/RS485 | 4軸 (パルス) | × | コスト重視モデル |
Easy302 | RS232/RS485/CAN | 5軸 (パルス) | × | CAN通信可能 |
Easy320 | Ethernet×2/RS485 | 5軸 (パルス) | × | Ethernet搭載 |
Easy502 | EtherCAT/RS485 | 最大16軸 (EtherCAT) | ○ | 本格モーション対応 |
Easy523 | EtherCAT/Ethernet×2/RS485 | 最大32軸 (EtherCAT) | ○ | ハイエンド構成 |
構成例
リアルタイムEtherCAT通信を使用した強力なモーションコントロールアーキテクチャ
およびEthernet/IPを使用してドライブを制御し、HMIタッチパネルでModbus TCPを使用します。
Autoshop(PC用構成ソフト)
Easy Series PLCはAutoshopというソフトを使用します。
- トレース/軸デバッグツール付き
- オフラインでのシミュレーション可
- PLCopen FB対応でモーション制御も簡単
ツールインストール
InovanceからAutoShopツールのセットアップFILEをもらい、起動します。
Next>で進みます。
インストールのDirectoryを設定し、Next>で進みます。
Next>で進みます。
Next>で更に進みましょう。
Installボタンをクリックし開始します。
少々まってください…
PCとPLC通信用のUSBドライバーをインストールします。
Done!
これはEasy PLCのツールAutoShop画面です。
USB Communication Setup
Easy PLC 502の本体にあるUSB-CコネクターをPCと接続します。
PCとEasy PLC500の通信設定を行い、Tools>Communication Settingsをクリックします。
こちらはCommunication Settingsの画面になります。
Testボタンをクリックし、現在PCとPLC間のUSB通信テストします。
Done!
もしEthernetでPLCと通信する場合、Communication TypeのDrop-listから適切なEthernet Adapterを設定しましょう。
Done!
Upload Project
今度はPLCのプロジェクトをUploadするため、PLC>Uploadします。
Upload Projectの画面が表示されます。
Series and ModelsをEasy500-Easy502に選択します。
Done!PLC内部のプロジェクトがUploadできました。
SAVE
最後はUploadしたプロジェクトを保存するため、File>Save The Project Asしましょう。