こちらの記事シリーズはCプログラムの勉強やVS CODEなどの環境構築になります。最初に以下の項目を完成させます。
- WindowsにVS Codeをインストール
- WSL2をインストール
- VS Code Serverをインストール
- VS CODE→WSL2と接続
- 必要なコンパイルツールをインストール
- Cプログラムをコンパイル
- 実行FILEの結果を確認
さ、FAを楽しもう!

前書き
いつも私の技術ブログとYouTubeチャンネルをご覧いただき、心より感謝申し上げます。また、いまFullさん(full@桜 八重 (@fulhause) / X)と共に毎週水曜日の夜にお届けしている「高橋クリス」ラジオ番組を運営しています。
技術は独り占めせず、届けるもの
私たちは工場の生産技術や制御に関する技術情報を、ブログや動画などで無料公開しています。「知識は誰でもアクセスできるべき」という信念のもと、現場で役立つ具体的なノウハウやトラブル事例などを発信してきました。すべて無料で続けているのは、「知らなかったせいで困る人」を少しでも減らしたいからです。
また、もしあなたの現場で…
- 「このPLCとデバイスの組み合わせ、ちゃんと動くのかな?」
- 「EtherCAT通信でうまくいかない部分を検証してほしい」
- 「新しいリモートI/Oを試したいけど社内に検証環境がない」
など、困っている構成や試してみたいアイデアがあれば、ぜひお知らせください。機器の貸出や構成の共有が可能であれば、検証し、記事や動画で発信します(ご希望に応じて匿名対応も可能です)。
支援のかたち
現在、私達の活動はほぼ無償で続けており、記事や動画の制作には、時間と検証環境の整備が必要です。この活動を継続的にコンテンツを提供するためには、皆様の温かいご支援が大変重要です。
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技術はひとりじゃもったいない。
Implementation
STEP1:VS Codeインストール
下記のサイドからVS CodeをDownloadし、インストールします。
https://code.visualstudio.com/
STEP2:WSL Ubuntu インストール
次はHost-PCのWSL2にUbuntuをインストールします。
下記のコマンドでWSL上でUbuntuをインストールし、Updateします。
wsl –install -d Ubuntu sudo apt update sudo apt upgrade -y |
しばらく待ちます…
エラー発生した場合
もし下記のエラーが発生した場合は、Windowsの機能を有効にする必要があります。
Windowsの機能の有効
スタートメニューから”Windowsの機能の有効化または無効化”をクリックします。
Windowsの機能の有効選択画面が表示されます。
Virtual Machine Platform/Windows ハイバーハイザー フラットフォームをCheck入れます。
Linux用 Windows サブシステムのCheckBoxを入れてください。
しばらく待ちます…
Done!次はPCを再起動します。
結果
下図のように、WSL上でUbuntuインストールを完了し、ユーザー名を設定してください。
次はパスワードを入力します。
Done!
STEP3:VS Code Serverインストール
WSL2 Ubuntu上にVS CODEサーバーをインストールします。
VS CODEを起動し、Extensions Tabをクリックします。
Remote Developmentを検索し、WSLをインストールします。
STEP4:リモート接続
Remote Developmentをインストール完了したら、次はHost PCのVS CodeからWSL2のVS Code Serverにアクセスします。
VS Codeの右下にある矢印ボタンをクリックします。
Drop-listから”Connect to WSL”をクリックします。
Done!これでVS CodeとWSL2のVS Code Serverと接続できました。
VS Codeの左下に”WSL:Ubuntu”が表示されます。
STEP5: ツールインストール
WSL2 Ubuntu上にCプログラムをコンパイルやDebugためのツールをインストールします。
下記のコマンドをを実行してます。
sudo apt install -y build-essential gdb zlib1g-dev |
- build-essential → gcc/g++/make
- gdb → デバッガ
- zlib1g-dev → 圧縮ライブラリ
STEP6:作業フォルダ作成
VS CodeからTerminalを開き、作業フォルダを作成します。
mkdir –p ~/ws/zlib_hello && cd ~/ws/zlib_hello |
STEP7:main.c作成
次はzlib_helloの作業フォルダにmain.cを作成します。これは文字列を圧縮するプログラムです。
#include <stdio.h> #include <string.h> #include <zlib.h> #include <stdlib.h> int main(void) { printf(“Hello from glibc!\n”); const char *input = “This is a test string for zlib compression.”; uLong src_len = (uLong)strlen(input); uLong dest_len = compressBound(src_len); Bytef *compressed = (Bytef*)malloc(dest_len); if (!compressed) { perror(“malloc”); return 1; } int rc = compress(compressed, &dest_len, (const Bytef*)input, src_len); if (rc == Z_OK) { printf(“zlib OK: %lu -> %lu bytes\n”, (unsigned long)src_len, (unsigned long)dest_len); } else { printf(“zlib FAILED: rc=%d\n”, rc); } free(compressed); return 0; } |
STEP8:ビルド & 実行
下記のコマンドでCプログラムをBuildします。
gcc main.c -o app -lz |
そして実行します。Done!
./appHello from glibc! zlib OK: 43 -> 49 bytes |