OMRON#DX1_Part01_三菱QCPUのレジスタを収集→CSVに保存しよう

こちらは新しいシリーズで、実はOMRONが2025年10月1日に新しい製品データフローコントローラ DX1を発売開始しました。そのDX1コントローラーにはノーコード・設備の後付け可能・多彩なテンプレート搭載という色々な特徴があります。また、実機なくてもSpeeDBeeSynapseのTrial版をインストールし、2時間の無料テストSoftwareを実際の操作や体験できます。

さ、FAを楽しもう。

前書き

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ツールをダウンロード

下記のLinkからTrial VersionのツールをDownloadできます。

https://www.fa.omron.co.jp/product/promotion/dx1/

Data Utilization Support ToolsからSynapee Trial Edition for WindowsをDownloadします。

下図のようなセットアップFILEがDownloadされました。

インストール

先ほどDownloadしたInstallerを起動します。

セットアップの言語を設定し、OKで進みます。

ライセンスに同意し、Nextで進みます。

Nextで進みます。

Installをクリックします。

しばらく待ちます…

そしてパソコンが強制的に再起動します。

Implementation

こちらは今回の構成です。三菱のQCPUとOMRONのDX1もしくはSpeeDBeeSynapseのTrial VerとEthernetで接続し、レジスタデータを収集→CSV FILE保存する。

三菱QCPU側

最初に三側を設定します。Parameter→PLC Parameterをクリックします。

Built in Ethernet Port Setting→IP Addressを設定します。

次はOpen Setting を開きます。

ProtoclをTCPに設定し→Open SystemをMC Protocolに選択します。

最後はMC Protocolの使用Portを入力し、設定を三菱のQPLCに転送します。

初めてのプロジェクトを作ろう

先ほどインストールしたSpeeDBeeSynapseを起動します。

Done!

DefaultではUser NameとPasswordにもadminです。

こちらはSpeeDBeeSynapseのDashboardになります、

言語設定

最初にSpeeDBeeSynapseの表示言語を変更するために、下図の歯車アイコンをクリックします。

英語を選択します。

Done!SpeeDBeeSynapseの表示言語は英語になりました。

フローを編集する

ここからはFlowを修正するために、下図にあるDrop-ListからRun→Editに変更します。

Done!現在SpeeDBeeSynapseはEditモードに変更されました。

Systemをクリックすると現在プロジェクトのFlowを確認できます。

PLC Collector追加

今回の記事ではPLC Collector部品を追加し、三菱のQCPUからデータを収集します。

こちらはPLC Collectorの設定画面になります。

Name

Name欄でPLC Collectorの名前を入力します。

Manfacturer

次はManfacturer欄でPLCのタイプを設定します。今回は密三菱のQCPUを使用しますので、Mitsubishiに設定してください。

Done!

Machine Type

次はMachine TypeにPLCのタイプを設定します。今回は三菱のQCPUと設定しますので、MELSEC-Q Seriesを設定します。

Host

HostはPLCのIPアドレスを設定します。

Port

Portは三菱のQPLCに設定したMCプロトコル PORTに合わせて設定します。

Data

次はData欄にQPLCから取得したいデータを設定します。

Done!新しいデータ設定欄が追加されました。

Addressに該当する項目の先頭アドレスを設定します。今回の例ではD100になります。

Data typeにQCPUから取得したレジスタのデータ・タイプを設定します。

Num array

Num arrayは該当する項目に取得するデータの数を設定します。下図の例では30なので、D100から30個のWORDデータを取得します。

Interval(ms)

Interval項目からデータ収集のサイクルを設定します。

Keep Connect

Keep ConectのCheckboxを入れ、SpeeDBeeSynapseとQCPU間の接続をKEEPします、

ADD Connection

最後はADDボタンで接続を追加します。

Test

TESTボタンをクリックしSpeeDBeeSynapseと三菱QCPU間の接続をテストします。下図のような”Test connection successful”が表示されたらOKです。

Result

Done!それでSpeeDBeeSynapseとQCPU接続するためのPLC Collector部品の設定を完了しました。

CSV Serializer追加

次はQPLCから取得したデータをCSV FILEとして変換します。SerializerからCSV部品を追加します。

CSVの設定項目をアプリケーションに合わせて設定し、SAVEします。

PLC Collector→CSV Serializer接続

先程のPLC Collectorの部品の出力をCSV Serializerの入力と繋げればOKです。

File Emitter追加

最後はCSV データをFILEとして保存したいので、EmitterからFile Emitterを追加します。

こちらはFILE Emitterの設定で、保存Directoryなどの細かい設定を行います。SectionはプロジェクトのSub-Folderになります。なのでQCPUからデータを収集→CSVとして変換→FILEをs12345というSub Folderに保存します、

CSV Serializer→File Emitter接続

最後はCSV Serializerの出力をFILE Emitterの入力と接続すればOKです。

Start

StratボタンをクリックしFLOWを起動します。

Result

下図のように、すべての部品も緑になり、部品間の線も緑になっていて、それは部品が正常に稼働してることです。

CSV FileにもSub Folderに保存されています。

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