パナソニックのFP7 CPUについての第2話です。今回はHardware Configurationと簡単なラダーの組み方について話します。
さ、はじめよう。
Reference Link
New Project
Reference Linkの記事通り、FPWNツールで新しいプロジェクトを作成します。
I/O Map Configuration
FP7 CPUにインストールされているモジュールを追加するため、PLC>FP7 Configurationをクリックします。
I/O Mapをクリックします。
こちらはSlotの設定画面になります。
Slot0
まずSlot0から構築していきます。
Slot0をダブルクリックします。
Slot0にインストールされているのはFP7 CPUなので、以下の設定にしてください。
- Unit type;
Done!Slot0はFP7 CPU Unitに設定されました。
Slot1
次はSlot1です。Slot1は16点入出力のIOモジュールがインストールされています。
Slot1をダブルクリックします。
Unit TypeをMult I/Oに設定し、Unit nameをMult I/O Uintにします。
FP7 WINは自動的にMXY32DWDモジュールとして登録してくれます。
こちらはMXY32DWDの仕様で、4ワールトの入出力データを占有されます。
Slot2
最後はSlot2にインストールされているアナログ入力モジュールを設定します。
Unit TypeをAnalog I/Oで、Unit NameはAnalog Input unitとして設定しましょう。
Done!AFP7AD4Hに登録されました。
Mount
Mountボタンをクリックし、先ほど構築したSlot設定をCPUに転送しましょう。
Allocate from block0を選択し、Executeで進みます。
CPUにをPROGモードに切り替えます。
Done!
Write to PLC
実際OKボタンをクリックするとConfigurationも同じくCPUに書き込みます。
Yesで進みます。
Done!
Program
これから簡単なラダープログラムを組みましょう。新規プロジェクトを作成するとき、自動的にProgram block>Scan execution type>PB1という周期プログラムが追加されます。
そのPB1を開きます。
Add NO Contact
Function barからNO接点をクリックします。
ラダーEditorではNO 接点が追加され、Function barでは該当する接点で使用するデバイスを設定できます。
今回は内部リレーRデバイスを使用し、R100を入力します。
先と同じ操作で3つの接点を追加しましょう。
Add Coil
次はFunction barでコイルをクリックし、ネットワークにコイルを追加しましょう。
Done!
Convert Project
プロジェクトをコンパイルするにはConvert>Convert Projectで行います。
Yesで進みます。
プロジェクトをConvertしたあとに、プロジェクトをCPUにDownloadすることも可能です。YesでConvertされたプロジェクトをCPUにDownloadしましょう。
Yesで進みます。
Add Timer
次はタイマー回路を作成するため、Function barからTM/CTをクリックします。
TM=TimerでCT=Counterになります。
TMを選択すると、今度はTimerの種類を選びます。今回はTMXを使用します。(0.1s単位)
TMXが追加されましたので、TMXのところにTimer番号を入力し、遅延ONの設定時間も設定しましよう。
Done!この回路ではR104がONになり、3秒後にタイマー1がONになるのような簡単なプログラムになります。
Add Edge UP Contact
次は立ち上げ接点を追加してみます。
NO接点を追加したあと、上下の矢印があり、上の矢印なら立ち上げ検知・下の矢印なら立ち下げ検知になります。
今回は立ち上げ検知を使用します。
Add Instructions
立ち上げの接点が追加されたら、次は命令を足してみましょう。Function barにFuncをクリックします。
Instruction listが表示され、Inputで必要な命令を検索してもよいし、機能ことに分けられたグループの中にある命令を設定しても構いません。
今回はADD命令を使用します。単位はUSです。(符号なし整数)
Done!Add命令が追加されました。
Function barにADD命令に使用できるデバイスタイプが表示されます。今回はDTを使用します。(三菱のDみたいなイメージ)
Done!Add命令の1つ目のパラメータがDT1になります。
下図のように、T1信号の立ち上げが検知されたらDT1を1に加算し、またDT1に転送するのADD命令が追加されました。
Edit I/O Comments
読みやすいプログラムは確実なデバイスコメントから始める。それはFP7 WINツールにも同じの機能が揃えています。Project>I/O Comment listをクリックします。
こちらはデバイスコメントの修正画面になります。
Device TyepのDrop-Listから編集したいDevice Typeを選択できます。
下図のように、Rデバイスの100・101・102番のメモリのCommentを追加しました。
実はFP7-WINでは複数のコメントを追加できます。下図のようにType1/Type2/Type3に英語・日本語・中国語を別々に設定しました。
ラダーEditorにはDisplay CommentというDrop-Listがありまして、そのListから表示したいCommentを切り替えることができます。
例えば、Type2を選択するとコメントが日本語になります。
中国語も行けそうですね。
Add Pulse Instruction
三菱やキーエンスには命令をOne Cycleのみ実行できますが、FP7でも同じ機能があります。Function barにはPFuncの項目があり、P=Pulseですね。
次は先程の命令追加画面と同じ操作ですね。
Done!いまT1がFalse>Trueの状態変化が検知されると、ADD命令を一回だけ実行し、その演算結果をDT2に格納します。
Add Compare Instruction
最後に比較命令を追加します。Function BarにCompareをクリックします。
Func Barでは比較命令に変わり、今回は2つのレジスタの値が対等なのかを比較しましょう。
Done!比較命令のTemplateが追加されました。
下図のようにDT1とDT2の現在値が同じのであれば、コイルR301がTrueになります。
Add Block Comments
次はプログラムブロックにコメントを追加しましょう。
Done!そうするとプログラムも見やすくなります。
Set Bookmark
最後はBookmark機能を紹介します。あとから振り返って見たいプログラムや重要な部分をマーキングしたいときに、該当するProgram Blockを右クリック>Set/Cancel Bookmarkをクリックします。
該当するBlockに”B”という文字がついてきて、Bookmakredされた状態を示しています。
ではBlock2とBlock5にもBookmarkしてみます。
Program BlockにBookmark間に簡単移動することも可能です。
Result
最後に、今回記事で作成したプログラムの結果を見てみましょう。
R100をダブルクリックし、現在値の変更画面が表示されます。
現在R100がTrueになります。
Boolデータだけではなく、レジスタにもダブルクリックし現在値を変更できます。
Done!
そして3つのNO接点をONすると、もちろんコイルもONになります。
R104がONにすると、タイマー0がCountし始めます。
3秒後に、T1もOnになります。
DT1とDT2の現在値が対等なので、R301がTrueになります。
また、赤枠のボタンをクリックし、デバイスの表示コメントを表示・非表示を切り替えます。
Done!デバイスコメント非表示になりました。