今回の記事ではCodesysのUtilライブラリにあるBLINK Function Blockを使用し点滅信号を特定の時間だけ点灯・消灯する信号を生成し、CodesysのTrace機能利用し波形を表示します。また、記事で使用したのはBeghofのCodesys Controllerになります。
さ、FAを楽しもう。
BLINK
BLINK関数を使用すれば、点滅信号を特定の時間だけ点灯・消灯する動作をシミュレートすることができます。
VAR_INPUT
Variable Name | Type | Description |
ENABLE | BOOL | True=点滅開始 |
TIMELOW | TIME | OUTがFALSEになる時間 |
TIMEHIGH | TIME | OUTがTRUEになる時間 |
VAR_OUTPUT
Variable Name | Type | Description |
OUT | BOOL | 出力値。FALSEで始まり、指定されたハイ・タイムとロー・タイムに対してTRUEとFALSEの間で切り替わる。 |
Implementation
Add library
Library ManagerからBLINK ライブラリを追加します。
Add Libraryをクリックします。
Blinkを検索し、Utilライブラリを追加しましょう。
Program
次はプログラムを作成します。
VAR
FB_BlinkのInstanceを作成し、LowTimeとHighTimeにDefault値を設定します。
PROGRAM pOB132 VAR FB_Blink:Util.BLINK; xBlinkEnable:BOOL; tBlinkTimeLow:TIME:=T#1S; tBlinkTimeHigh:TIME:=T#2S; xBlinkOut:BOOL; END_VAR |
Add Block
今回記事のプログラムにはLD2で作成します。Toolboxから”Block”を追加します。
次は???のところでFBやFC名を入力します。
今回記事で使用するのはUtil.BLINKです。
Done!
次はFunction Blockの上にある???をクリックしInstanceを入力します。
先ほど宣言したFB_Blinkを入力します。
Done!
Result
最後は入出力の変数を割り付ければOkです。
Result
xBlinkEnableをTrueにしFBの実行結果を確認しましょう。
Done!xBlinkOutがOn/Off切り替えるようになります。
Implementation2
次はCodesysのTrace機能を紹介します。
Program
VAR
Trace表示用のiBlinkTrace変数を追加します。
PROGRAM pOB132 VAR FB_Blink:Util.BLINK; xBlinkEnable:BOOL; tBlinkTimeLow:TIME:=T#1S; tBlinkTimeHigh:TIME:=T#2S; xBlinkOut:BOOL; iBlinkTrace:INT; END_VAR |
Program
次はプログラムにxBlinkOutがTrueの場合のみ、iBlinkTraceを1に書き込みます。
Add Trace
Traceを追加するため、Application>Add Object>Traceをクリックします。
Traceを追加します。
こちらはTraceの設定やMonitor画面です。
Configuration
ConfigurationをクリックしTrace設定を行います。
こちらはTraceの設定画面です。今回は特に特別な設定はいりません。
Variables
次はAdd VariablesをクリックしTraceにMonitorしたい変数を追加します。
こちらはTraceの変数設定画面です。
Configure Trace Variables
VariableをクリックしTraceにMonitorしたい変数を追加します。
Done!
Graph Color
Graph Colorは該当する変数の表示色を変更できます。
Download Trace
最後はTraceのところに右クリック>Download TraceをクリックしTraceデータをCodesys RuntimeにDownloadします。
OKで進みます。
Done!Traceで変数の現在値をGraphでMonitorできました。
Online List
Online Listをクリックし、現在Codesys Runtimeに保存されているTraceを確認できます。
Done!
Stop Trace
Stop TraceをクリックすればTrace停止することができます。
Save Trace
また、Traceの波形をSave Traceクリックすれば保存可能です。
Load Trace
最後は”Load Trace”でExportした波形データをImportしましょう。
Done!