今回の記事ではPhoenix ContactのPLC-V8R/ETH-MP/BMとPhoenix ContactのPLCNEXT AXCF 2152とProfinetで接続する手順を説明します。こちらは今回記事で使用した機器です。
- Phoenix Contact社のPLCNEXT AXCF 2152
- Phoenix Contact社のPLC-V8R/ETH-MP/BM
- Phoenix Contact社のPLC-RPT- 24DC/ 1AU/SEN
- Phoenix Contact社のPLC-RPT- 24DC/21 – リレーモジュール
さ、FAを楽しもう!

前書き
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PLC-V8R/ETH-MP/BM?
PLC-INTERFACEイーサネットゲートウェイベースモジュール(PLC-V8R…BM)は、PROFINET、EtherNet/IP、またはModbus/TCPネットワーク内での使用を目的としています。ベースモジュールは上位コントローラーとの接続インターフェースとして機能します。ベースモジュールには最大3台の拡張モジュール(PLC-V8C…EM)を接続して、PLC-INTERFACEイーサネットゲートウェイシステムを構成することができます。

特長
- イーサネットポート×2(スイッチ機能内蔵)
- 伝送速度:10 Mbps および 100 Mbps
- ファームウェアの更新が可能
- Webベースの管理機能
- PROFINET システム冗長性 S2 に対応
- PROFINET デバイス(クラス C – IRT)として、PROFINET 仕様 V2.43/.44 に対応
- EtherNet/IP™ 仕様 CT20
システムの概要
PMPLC-INTERFACEイーサネットゲートウェイシステムは、ネットワーク接続機能を備えたベースモジュール PLC-V8R/ETH-MP/BM(1)、オプションの拡張モジュール PLC-V8R/PT-24DC/EM(2)、そして入出力として機能する接続対象のPLC-INTERFACEモジュール(3)で構成されています。
ベースモジュールおよび拡張モジュールは、PLC-INTERFACEモジュール上に配置されます。各ベースモジュール(1)には、最大3台の拡張モジュール(2)を接続できます。

PLC-INTERFACEモジュールの選択に応じて、8つのデジタルまたはアナログ入出力端子を定義できます。

接続例
こちらはPLC-V8R/ETH-MP/BMの配線例です。

PLC-RPT- 24DC/ 1AU/SEN
PLC-RPT- 24DC/ 1AU/SENは、プッシュイン接続対応のPLC-BPT…/SENベース端子台と、多層金接点を持つプラグイン小型リレーで構成されています。DINレール NS 35/7.5 への取り付けに対応し、接点構成はNO接点1点、入力電圧は24V DCです。

PLC-V8R/ETH-MP/BMの取説から2900313ではデジタル入力であることが確認できます。

PLC-RPT- 24DC/21 – リレーモジュール
PLC-RPT- 24DC/21はプッシュイン接続対応のPLC-BPT…/21ベース端子台とパワー接点を持つプラグイン小型リレーで構成されています。DINレール NS 35/7.5 への取り付けに対応し、接点構成はC接点1点、入力電圧は24V DCです。

PLC-V8R/ETH-MP/BMの取説から2900299ではデジタル出力であることが確認できます。

Implementation
それではプロジェクトを構築していきましょう。
PLC-V8R/ETH-MP/BM側
最初はPhoenix ContactのPLC-V8R/ETH-MP/BM側から設置します。

モジュールのインストール
最初はモジュールのインストール方法を説明します。

モジュールにはPLC-V8R/ETH-MP/BMにインストールできる特定の形状があります。

下図のように簡単に挿入できます。

Done!

GSDMLファイルをダウンロード
下記のLinkからPLC-V8R/ETH-MP/BMのGSDML Fileをダウンロードします。
https://www.phoenixcontact.com/en-de/products/communication-module-plc-v8r-eth-mp-bm-1279135

PLCNEXT 側
最初にPLCNEXT AXCF2152側を設定します。

GDSMLファイルのインポート
File→Import GSDML Filesで先程DownloadしたGSDML FileをPLCNEXT EngineeringにImportします。

GSDML Fileを選択します。

OKで進みます。

ネットワークの設定
次はAXCF2152のネットワーク設定を行います。
Profinet ネットワークの設定
次はAXCF 2152→Profinetを開きます。

Profinetデバイスの設定画面から#0→Type→クリックし→今回記事で使用するPLC-V8R/ETH-MP/BMを選択します。

Done!PLC-V8R/ETH-MP/BMがProfinetネットワークに追加されました。

次は追加されたPLC-V8R/ETH-MP/BMをクリックします。

デバイス名
デバイス名を設定します。

IP アドレス設定
次はPLC-V8R/ETH-MP/BMのIPアドレスを設定します。

ポート設定
また、今回の記事ではPLCNEXT AXCF2152のPORT1のみ使用しますので、Port2→Settings→Check MAU typeをNoに設定します。

スロットの設定
次はPLC-V8R/ETH-MP/BMにインストールされているスロットタイプを設定するため、Configurable slotsをクリックします。

各Slotには実際インストールされたIOタイプに合わせてください。

Done!今回の記事ではSlot0-3はRelay Outで、Slot4-7はRelay INになります。

タグ定義
次はPLC-V8R/ETH-MP/BMの入出力を読み書きするために、必要なTagをプロジェクトに追加します。

また、こちらはHMIボタンのGlobal Tagsになります。

Profinetの状態・PLC-V8R/ETH-MP/BMの状態などのTagにも一括追加しました。

OB1
次はMAINプログラムを作成します。
変数
こちらは今回MAINプログラムで定義した変数で、内部変数と外部と接続する変数両方とも宣言しました。

Code1
Code1はラダープログラムで、1秒ON/OFFのBITデバイスを作成します。

Code2
コードは大きく3つのブロックに分かれています。
- ステータスワード書き込み(arrdwStatusWords)
arrdwStatusWords[0] — PROFINETシステム状態
- HMIスイッチワード書き込み(arrdwHMISwitch)
-
BMスロット出力への反映
HMIスイッチワードのビットをそのままBMの物理出力スロット(OUT_0〜3)へ書き出しています。
//
|
|---|
OPCUA
今回の記事はまた使用しませんが、OPCUA経由でPLCNEXTのTagにアクセスしたい場合はOPCのCheckboxを入れてください。

次はプロジェクト→OPC UAを開きます。

こちらはPLCNEXT AXCF2152のOPCUA設定画面です。

Information model→Visibility of variables→Markedに設定します。

次はuaExpertを開き、接続テストを行います。

User Nameはadminです。

証明書を信頼し、Continueで進みます。

次はContinueで進みます。

Done!uaExpertがPLCNEXT AXCF2152のOPCUA SERVERに接続できました。

プロジェクトで定義した変数にアクセスできました。

ダウンロード
最初はプロジェクトをAXCF 2152をダウンロードしましょう。
デバイス名割り付け
PLC-V8R/ETH-MP/BMのデバイス名を変更します。今回はシーメンスのPRONETAツールを使用します。PRONETAを起動し、Network Analysisをクリックします。

次はSelect Adapterをクリックし、ProfinetデバイスをScanするEthernet Adapterを設定します。

次は適切なEthernetインタフェースを設定します。

Online Tabを開き、ネットワークにあるProfinetデバイスを検索しましょう。

Done!今回記事で使用したPLCNEXT AXCF 2152とPLC-V8R/ETH-MP/BMも見つかりました。

次はPLC-V8R/ETH-MP/BMのデバイス名を設定します。

Yesで進みます。

Done!

Webサーバーアクセス
次は先ほどのProfinet設定に合わせて、PLC-V8R/ETH-MP/BMのWeb Serverにアクセスします。Defaultでは、
- Username:root
- Password:password

Done!PLC-V8R/ETH-MP/BMのWeb Serverにアクセスできました。

Nextで進みます。

次は新しいパスワードを設定し→Finishで進みます。

Done!

また、StatusはOKであることを確認できます。

結果
WiresharkからPLCNEXTとPLC-V8R/ETH-MP/BMの間でPNIOメッセージが交換してることを確認できました。

PRONETAでも確認できました。

こちらのLinkから動画から動作確認できます。
https://youtube.com/shorts/-0zVCMDvxZE?feature=share
プロジェクトダウンロード
こちらのLinkからプロジェクトをダウンロードしてください。