今回の記事ではEPIC PLCが内蔵してるIgnition EDGEを立ち上げ、ModbusでTURCKから取ったデータをOPC-UA ServerのNodeに変換させ、EPIC PLCのGroov Viewで表示させます。
さ、はじめよう!
Ignition Edge?
Ignition Edgeは簡単にネットワークのリモートエッジで重要なデータをキャプチャ、処理、視覚化することが可能なツールです。
新しいEdge製品ラインは、従来の5つのEdge製品を2つのEdge製品に統合したものです: Ignition Edge IIoTとIgnition Edge Panelが入っています。
Ignition Edge IIoT
Ignition Edge IIoTは、タッチパネルやクライアント端末などを、軽量でMQTT対応のエッジゲートウェイに変え、リモートデータ収集などができます。デバイスの位置でデータをポーリングし、ビジネス・システムやアプリケーションがアクセスできるMQTTサーバーにデータを公開するのに理想的です。
現在Ignition Edge IIoTに含まれるドライバーのタグとデバイス接続は無制限で、スクリプトの実行、REST APIの作成、中央サーバーへのデータ同期、EAMエージェントゲートウェイとしての機能が含まれます。
Ignition Edge Panel
Ignition Edge Panelには、Ignition Edge IIoTのすべてに加え、HMI用のローカル視覚化機能が含まれています。Edge Panelの視覚化システムとして、Perspective(2セッション)またはVision(1ローカルクライアント、1リモートクライアント)のいずれかを選択できます。
Edge Different from Standard Ignition?
Ignition Edgeの機能は、標準のIgnitionプラットフォームよりも制限されています。Edgeにはデータベース接続機能はなく、履歴とイベントログ用に35日間の内部データストレージになります。。
GroovEPIC x IgnitionEDGE?
Inductive Automation®の2つの製品がgroov EPICとgroov RIO MM2モジュールで利用可能です:フルイグニッションまたはイグニッションエッジ®。
- full Ignition
- Ignition Edge®.
Inductive Automationの製品は、IIoTアプリケーションのために、OPC UAとSparkplugまたは文字列ペイロードによるMQTTという2つの重要な接続性を提供します。
また、full Ignitionは、OPC UAサーバーへの外部アクセス、スクリプト、データベース・サポート、幅広いIgnitionモジュールも追加します。
OPC UA
OPC UA サーバーはgroov EPIC と groov RIO MM2 の Ignition と Ignition Edge で利用できます。またIgnitionはAllen-Bradley®、Siemens®、Modbus®、Opto 22 groov EPIC、groov RIO、SNAP PACなどのデバイスからデータを取得し、OPC UA ServerのTagとして変換できます。
つまり、これらのシステムからのデータを見たり操作したりするために、別のデバイスを購入し、設定し、メンテナンスする必要がないのです。
現在対応してるDriverは以下になります。
- Allen-Bradley PLCs
- Logix
- SLC
- PLC-5®
- MicroLogix™
- Siemens PLCs:
- S7-300
- S7-400
- S7-1200
- S7-1500
- Modbus/TCP device
- Modbus RTU over TCP
注意するのは他のDriverは別購入が必要です。
MQTT
IgnitionとIgnition Edgeでは、MQTT伝送モジュールも利用できます。MQTT(Message Queue Telemetry Transport)はpub-subプロトコルで、その構成から多くのIIoTアプリケーションに適している。
groov EPICとgroov RIOのMQTTでは、文字列ペイロードかSparkplug B Payload仕様を使うことができます。Sparkplug は MQTT 上を移動するメッセージを定義し、リモートデバイスやアプリケーションからのデータが最新で有効であることを検証します。
Summary
OPC UAとMQTTの両方を使えば、産業用PCや追加のファイアウォール、高価なネットワーク接続を必要とせず、A-B、シーメンス、Modbus、Opto 22の各システムとの間で、非侵入的な方法でデータをやり取りすることができます。
Reference Link
http://soup01.com/ja/category/opto22/
Ignition Edge Status
EPIC PLCが有効かどうかをGroovMANAGE画面から確認しましょう。DefaultではIgnition EdgeがRunningになり、ConfigがEnableになっています。
Ignition Edge Configuration
”Open Ignition Edge”ボタンでIgnition Edgeの設定画面を開きます。
こちらはIgnition EDGEの画面になります。
Sign in
最初は”Sign in to Reset”をクリックしシステムにLoginします。
- Username :admin
- Password :password
Rest Trial
Loginが成功したら”Reset Trial”をクリックしTrial 時間をリセットします。ライセンスなしで1回2時間まで実行でき、そのあとシステムが止まり、また手動でリセットする必要があります。
Setup the User
CONFIGUREボタンをクリックしUser設定を行います。
SECURITY>Users,Roles Menuを開きます。
こちらはIgnition EDGEのUser設定画面になり、アプリケーションに合わせてUserの追加・編集などを行ってください。
OPC UA Server
先程Ignition EDGEが各デバイスからデータを収集しOPC UA ServerのNodeとして変換できると言いました。まずIgnition EDGEのOPC-UA Server設定を行います。
Anonymous Access
OPC-UA Serverの実際運用ではAnonymousアクセスは無効にするべきですが、いま接続検証するだけなのでAllow Anonymous AccessのCheckboxを入れてください。
Server Port
Server PortはOPC UA Serverの接続Portを設定でき、Defaultでは4096になります。
Save Changes
最後は”Save Changes”をクリックし設定を適用します。
Devices Configuration
次はIgnition EDGEを収集したいデバイスの通信設定を行います。Ignition EDGEはDevicesから収集したデータをOPC UA ServerのNodeに変換でき、”Devices”は収集したいPLCやEDGEデバイスなどになります。
Devicesを設定するため、OPC-UA SERVER>Devicesを開きます。
Create new Device
Devicesの設定画面が表示され、”Create new Devices”をクリックします。
Protocol
Protocolの選択画面に変わり、今回はModbus TCPに設定し、Next>で進みます。
Ports
Modbus TCP ServerのPortを設定します。今回はTURCKのIO-Link Masterデータを収集します。TURCKのデバイスのModbus TCP ServerがPort 502です。
Name・HostIP
次はNameでModbus TCP Serverの名前を入力し、Host NameはModbus TCP ServerのIPアドレスに設定し、最後は”Create New Devices”ボタンをクリックします。
Status
Done!新しいDevicsが追加され、Statusでは”Connected”状態に変わります。つまりIgnition EDGEとModbus TCP Serverが通信しています。
Address
More MenuからAddressesの項目があり、Modbus TCP Server内にアクセスしたいレジスタを設定できます。
Add new Access
こちらはAddress Configurationの画面になります。”Add Row”をクリックし新しいアクセスを追加します。
1つRowが追加されました。
Prefix
PrefixはそのAddress名の前置き設定になります。
Start
StartはこのRowにアクセスしたいレジスタの開始番号になります。
End
EndはこのRowにアクセスするレジスタの最後の番号になります。
Unit ID
Unit IDはModbus TCP ServerのIDになります。
Modbus Type
Modbus TypeはこのRowでアクセスするModbus レジスタの種類になります。
Modbus Address
Modbus AddressはこのRowでアクセスするレジスタ番号になります。
Result
Done!Saveボタンに通信設定を保存すると、StatusはConnectedだと表示され、つまり通信OKです。
Groov View Configuration
次はGroov ViewからIgnition EDGE経由でアクセスしたデータを追加します。
Add OPC UA Server Access
Add New Devices>OPC UA Serverを追加します。
Groov Viewと接続するOPC UA Serverの設定画面が表示されます。
Name
Name 欄で接続するTagの名前を入力します。
Sever URL
こちらはOPC UA ServerのEnd Pointになります。今回の記事ではIgnition EDGEのLocal OPC‐UA Serverと接続するので、127.0.0.1:4096を入力します。
Server URLの欄の下に小さな”2”のボタンがあります。
先のボタンをクリックするとOPC UA Serverの接続ガイドが表示されます。
Test Connection
最後は”Test Connection”をクリックし、EPIC PLCとOPC-UA Serverの接続を確認しましょう。
Done!
Add Tags
最後はTagをGroov Viewに表示させましょう。
また、OPC-UA Serverの接続状態もDiagnosticsのFolderから、必要なTagを画面に追加できます(例えば接続状態・Port番号など)。
Done!
Result
Groov ViewがIgnition EDGEにOPC-UA 経由でTurckのIO-Link Masterデータを取得し表示できました。