こちらは新しい記事シリーズで、EXOR社のXPLCを使用し様々な検証を行い発信します。
最初に簡単なセットアップと操作から説明します。
また今後、様々な記事を通して、XPLCの更なる機能や活用方法を紹介していく予定です。 XPLCの可能性をさらに深く掘り下げていきます。
さ、FAを楽しもう。
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XPLCとは?
XPLCは、リアルタイム制御アプリケーションを可能にするソフトPLC環境です。様々なプラットフォームで動作し、スケーラビリティと移植性に優れています。IEC 61131-3規格準拠のプログラミング言語(ST、LD、IL、FBD、SFC)をサポートし、PLCopen認証を取得しているため、互換性とコードの再利用性を確保しています。
モジュール式のオープンフレームワークを採用しており、ネイティブ機能に加え、カスタムC++ウィジェット、機能、プラグインによる拡張が可能です。使いやすく、自己説明的なモダンなUI/UXを備え、共通のデザインを採用しています。タグ同期機能により、異なるツールからの変数のインポートが不要になります。デバイス固有の設定、フィールドバスネットワークの設定、フィールドバス記述子のインポートなどを統合的に管理し、オンライン監視と診断機能も提供します。
主な特徴
xplcには以下の特徴があります。
- ライブラリ: 豊富な PLC ライブラリセットを、簡単な選択とコンテキスト依存のヘルプで提供します。 ライブラリ作成が簡素化され、コードの再利用と共同開発をサポートします。 オプションの暗号化により知的財産を保護します。
- デバッグ: 直感的なドラッグ&ドロップ・デバッガ、オシロスコープ、リアルタイム・トレース、ウォッチ・ウィンドウ、即時変数ウォッチ、言語依存ライブ・デバッガ、強制変数値、ブレークポイント、シングル・ステップを提供します。
- タスク管理: リアルタイムのマルチタスク管理が可能で、プログラム可能なサイクルタイムと複数のプログラム割り当てで、優先度の高いタスクとバックグラウンドタスクを処理します。
Xプラットフォームとの統合
XPLCは、EXOR社のXプラットフォームの一部であり、以下と統合されています。
- JMobile: HMIアプリケーションとの連携
- Corvina Cloud: クラウド接続。データ収集、リモート制御、フリートマネジメント、予知保全などの機能を提供する。MQTT、OPC UAなどの通信プロトコルをサポートし、IBM BluemixやMicrosoft Azureなどのクラウドプラットフォームと統合します。IEC 62443準拠のセキュリティ機能とLDAPを使った自動データベースプッシュポリシーも備えています。
Implementation
ここでは実際xplcを触ってみましょう。今回記事で使用するのはexWare703です。

新規プロジェクト作成
xplcツールを起動し、File>New Projectで新規プロジェクトを作成します。
プロジェクトの設定画面が表示されます。
プロジェクト名
Name欄にプロジェクト名を入力します。
ターゲット
Target Selectionではxplc Runtimeを使用するEXOR社のハードウェアを設定します。
今回はexWare703を使用しますので、Exor ex7xxx 2.3を設定しましょう。
結果
最後はOKをクリックしプロジェクトを作成しましょう。
Done!あなたのはじめてのxplcプロジェクトを作成しました。
接続セットアップ
xplcツールとRuntimeを接続するために、On-line>Set up communicationをクリックします。
GDBを選択し、Propertiesをクリックしましょう。
今回はEthernetベースで通信しますので、Communication PortをTCP/IPに設定し、IP addressをEXORハードウェアに入力しましょう。
また、通信PortはDefaultで5000になります。
メインプログラム
xplcツールでプログラムを作成するため、Project Tabを開きましょう。新規プロジェクトが作成するとき、自動的にmainというプログラムが生成されます。
こちらはmainのSTプログラムになります。
グローバル変数
グローバル変数を確認するにはGlobal_varsをクリックしましょう。
タスク管理
Task項目では各プログラムの実行周期を設定できます。
ローカル変数定義
また、ローカル変数を定義するには、Local varialesに右クリック>Insertをクリックしてください。
Done!新しいローカル変数が定義されました。
該当するローカル変数・タイプなどを定義してください。
今回はローカル変数にも周期こどに+1にします。
また、テキストベースで変数定義することも可能で、下図のICONをクリックしてください。
Done!
ハードウェアターゲット変更
現在プロジェクトで使用するハードウェアを変更したい場合、Project>Select targetをクリックしてください。
Select targetの画面が表示されるので、適切なハードウェアターゲットを選定してください。
接続
次はxplcツールとxplc Runtimeを接続するため、On-lin>Connectをクリックします。
Yesで進みます。
ダウンロード
最後はプロジェクトをxplc RuntimeにDownloadするため、On-lin>Download codeをクリックします。
Yesで進みます。
xplc Runtimeをリスタートします。
YesでPLCを再起動します。
Done!これでDownload完了です。
Result
現在のプロジェクトにある変数の現在値を確認するため、変数を右にあるWatch tableに追加しましょう。
Done!
次はプログラムの動きを確認したいとき、Debug>Live debug modeをクリックします。
Done!