Straton#Part7_OPC UA Serverを立ち上げ、Beckhoff TE2000と繋げよう

今回の記事ではStraton RuntimeからOPC UA Serverを立ち上げ、uaexpertだけではなく、Beckhoff TwinCAT3 TE2000のHMI Serverから接続してみます。

また、記事の中にTE2000のHistorical Dataの表示方法・様々なObject設定の説明も行います。

さ、FAを楽しもう。

Reference Link

http://soup01.com/ja/category/beckhoff/twincat3/texxx/

http://soup01.com/ja/category/straton/

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Historical data?

Historical dataとは、データベースに保存されている過去のデータです。

TwinCAT HMIの任意のサーバーシンボル(PLCからの数値など)は、TcHmiSqliteHistorize拡張機能によってヒストリ化できます。 この拡張機能は、SQliteデータベースのリングバッファにデータを保存します。

データがデータベースに保存される間隔は、シンボルごとに定義できる。 データがデータベースに保存されるのは、サーバーが稼動している間だけです。 注意するのは、サーバーが終了すると、履歴データはデータベースに書き込まれません。

また、履歴データは、付属のコントロールであるトレンドラインチャートに表示されます。 このコントロールにより、様々なヒストリカルデータを同時に表示することができます。

Implementation

Straton Side

最初にStraton側でOPC UA serverを立ち上げ、uaExpertから接続テストを行います。

Program

前回Starton Part5の記事を少し修正し、EIP部分のプログラムを一旦削除します。

Add OPC UA Server

OPC UA Serverを追加するために、Fieldbus Configurationsをクリックします。

次は下図のボタンをクリックします。

Add Cofigurationの画面が表示され、OPC UA>OPC UA Serverを選び、OKで進みます。

次はOPC UA Serverの設定画面が表示されます。

Authentication settingsの設定項目でAnonymousとUsername Passwordを設定し>OKで進みます。

Done!OPCUA Serverが追加されました。

Add Master/Port

次はOPC UA ServerのInstanceを追加するために、右クリック>Insert Master/Portをクリックします。

TCP/IP AddressはLocalhostで、PortはOPC UA Serverのポートになります。すべての設定が完了したら、OKで進みましょう。

Done!

Add Tags

OPC UA ServerのTagsを追加するため、先程Insertした OPC UA Serverを右クリック>Add TAG(S)をクリックしましょう。

こちらはStratonのOPC UA Tags追加画面になります。

Add Groupをクリックし、新たなOPC UA Tag Groupを追加します。

新しいGroupが追加されました。

次はGroup名を変更します。

最後は左にあるプロジェクト内のTagを選び、”>”ボタンをクリックすればTagが自動的に該当するGroupに追加されます。

Done!今回記事で必要なTagを追加しました。

Add Variables

StratonではOPC UA Serverの現在状態を確認できる変数を追加することもできます。先ほど追加したGroupを右クリック>Insert Variableします。

変数の追加画面が表示されます。

Tag TypeのDrop-ListからOPC UA Serverの状態を取得するTagを設定できます。

今回はNb. Used Sessionsを選択します。つまりこの変数が現在Straton Runtimeに接続されているOPC UA Client数を表示可能です。

Done!

Download

最後はプロジェクトをMini PCにDownloadしましょう。

Done!それでStraton Runtime側が完成しました。

Check via uaExpert

ではUaexpertを使用し、Straton RutimeのOPC UA Serverの接続確認を行います。

uaexpertを起動し、プラスボタンで新規接続を追加します。

Customer Discovery>Double click to Add Serverで新規接続を追加します。

Straton Runtimeで設定したIPアドレスとPORTを入力し、OKで進みます。

Done!StratonのOPC UA Serverを検索できました。

最後は下図のボタンでStraton OPC UA Serverと接続しよう。

Done!

Beckhoff TE2000 Side

これからBeckhoff TE2000側を構築します。

Configure OPC UA Client

新しいOPC UA接続を追加するため、TcHmiOpcUaをクリックし、+Addボタンをクリックします。

OPC UA Serverの追加画面が表示されます。Straton Runtimeで構築したOPC UA Serverの設定を入力してください。

Done!

Advanced Settings

Straton Runtimeと接続するために、Advance Settingsに新たなConfigurationを追加します。

Start NodeにIdentifier TypeをStringに設定し、Namespace Indexを1.0に設定してください。

その設定の根拠を確認するために先ほどのuaexpertをもう一度開きましょう。

OPC UAのノードのAttributesを確認すると、Namespace=1、Identifier Type=Stringであることがわかります。

なので、Namespace=1、Identifier TypeをStringに設定しました。最後はAcceptボタンをクリックし設定を保存し、OPC UA 接続のAdvanced Settingsに適用してください。

Result

Diagnosis Tabを開き、StratonとBeckhoff TE2000の接続を確認しましょう。

現在状態はConnection State=Goodなので、接続は問題なしです。

Map the variables

今度はStraton RuntimeのOPC UA ノードをTE2000にMappingするため、TwinCAT HMI Configurationをクリックします。

Server Symbols>All Symbolsを開き、現在接続してるOPC UA Serverのすべのノードを確認できます。

次はアプリケーションに合わせて必要なノードを選択した状態で右クリック>Map Symbolをクリックしてください。

Done!次はMapped Symbolsで現在Mappingされた変数・そして現在値を確認できます。

Configure Screen

次は画面を作成します。Desktop.viewをクリックしてください。

Add Numeric Input

右にあるToolboxからNumeric Input Objectを追加します。

Configure Display Value

先程追加したNumeric Inputに表示する変数を設定するため、Common>Value>Create data bindingをクリックしてください。

Configure Enter Value

次はNumeric Inputに入力した数値をTagに書き込みたいので、下図のオレンジ枠にあるボタンをクリックします。

次は.onMouseEnterにActionを追加します。それはEnterボタンが押さたときにトリガーできるイベントです。

General>WriteSymbolsをStepsにDropしてください。

Write To Symbolはこのイベントが実行されたとき、書き込みのTagを設定する場所です。

Create data bindingをクリックしてください。

アプリケーションに合わせて適切な変数を追加します。

Value欄にTagに書き込むときどんな値を参考にするかを設定する場所です。先ほどと同じく、Create data bindingをクリックしてください。

Common>Valueを選択してください。そちらはNumeric Inputに入力する値になります。

Add Button

次はBool値をON/OFFするボタンを追加します。

Done!

Configure Button Text

ボタンのテキストを設定するにはCommon>Textに適切なテキストを入力してください。

Done!

Configure Click event

次はボタンがクリックされたときトリガーするイベントを設定します。

今回はOperator>.onPressedを使用します。こちらはボタンが押されたときトリガーできるイベントです。

次はStepsを構築します。

下図のように、ボタンが押されたとき、Bool値がTrueであればFalseにし、FalseであればTrueに変更する反転ボタンを作成します。

Configure Button Lamp Color Event

今度はBool値によってボタンの色を変更できるようにします。イベントにあるControl>.onStateChangedに設定を追加しましょう。

StepsにBool値がTRUEであれば緑、FALSEであれば赤に設定します。

Add Trend Line Chart

最後はHistorical dataを表示するようにCharts>Trend Line Chartを画面に追加します。

Add SqliteHistorize Packages

Historical dataを使用するためにSqplitehostorize Packagesをインストールしてください。

Applyで進みます。

Done!ServerにTcHmiSqliteHistorizeが表示されたら、これはインストール成功です。

TcHmiSqliteHistorizeの設定をアプリケーションに合わせて設定しましょう。今回の記事ではすべてDefaultのままに設定します。

Package Status

Diagnosticsで現在SqliteHisorize Packageの状態を確認できます。

Add Symbol

次はSqliteHisorizeに履歴データとして保存するシンボルを追加するので、+Add Symbolをクリックしてください。

シンボルの追加画面が表示されます。

Mapped Symbolsに履歴保存したいシンボルを設定してください。

Done!

最後はAcceptボタンで設定を保存してください。

Configure Display Value

Trend Line Chartに表示するシンボルを設定するために、Common>Line Graph Descriptionにある…ボタンをクリックします。

こちらはLine Graph Descriptionの設定画面になります。

Symbolの欄にSelect Historized symbolをクリックします。

先ほど設定した履歴保存用のシンボルを選択しましょう。

Configure Display

次は表示をアプリケーションに合わせてX/Y 軸の表示マスなどを設定してください。

Show Menu Bar

Trend Line ChartにはDefaultでZoom IN/Zoom Outなどの操作ボタンを追加できます。Menu Bar>Show Menu BarにCheckboxを入れてください。

Done!Trend Line Chartに操作ボタンが表示されました。

Download

最後はプロジェクトをDownloadしましょう。

Result

Done!StratonからPMW値のON/OFF繰り返し値を確認できました。

xRUNが現在緑色なので、Bool値がTRUEであることがわかります。

Straton Runtimeにも同じくxRUN=TRUEであることを確認できました。

次はPMW Set Pointを50に設定します。

Starton Runimeでは50に変更されました。

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