PhoenixContact#FL WLAN1120をClientとNAT機能を試しましょう!

こちらは新しいシリーズでPhoenix ContactのFL WLAN1210を利用し様々な検証を展開していきます。第1話はFL WLAN1120をClientモードとして設定し、またNAT機能を活かしていきます。

さ、FAを楽しもう!

前書き

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Implementation

こちらは今回の構成です。

FL WLAN1120がインターネットと接続できるAPと無線でつながり、Ethernet Portは無線InterfaceがないデバイスとEthernetで接続します。

そして無線Interfaceがないデバイスにもインターネットを接続できるようにFL WLAN1210のNAT機能を活かします。

電源

こちらは今回記事で使用したWLAN-1120の配線です。

アクセス Web サーバー

WLAN-1120は出荷上で、IPアドレスが169.252.2.1です。

Web Serverで下記のURLにアクセスしてください。

https://169.254.2.1

Advancedをクリックします。

Processed to 169.254.2.1(unsafe)をクリックします。

Done!UserのLogin画面に変わりました。出荷設定ではUserNameとPasswordは以下です。

  • admin
  • private

そして新規PASSWORDを設定していきましょう。

Done!これでWLAN1120のWEB Server画面にLoginできました。

モジュール状態

最初にWLAN1120のモジュール状態を確認していきましょう。出荷ではWLAN1120の無線接続は無効になっています。

また隣のはEthernet PORTの接続状態です。

イーサネット設定

初期起動時およびデフォルト設定へのリセット後、デバイスはBootPを送信します。

中断することなくリクエストを送信し続け、有効なIPアドレスを受信すると、それ以上のBootPリクエストの送信を停止する。

デバイスが既に設定済みの場合、再起動時にBootPモードで3回のBootP要求を送信します。これらの3回のBootP要求が応答を受け取らない場合、デバイスは最後にBootP経由で割り当てられたIPアドレスで起動します。

これからEthernet PORTのネットワーク設定を変更します。Configuration→Networkをクリックします。

IP Address AssignmentをSTATAICに設定します。

次はネットワークに合わせてIPやNetwork Maskを設定しましょう。

Ethernet PORTのDHCP サービス機能を有効にしたいので、DHCP Configuration→DHCP Servicesをクリックします。

DHCP Network ServieをServerに設定し、Pool Start Addressなどをネットワークに合わせて設定しましょう。

最後はApply & Saveで設定を保存します。

少々お待ち下さい…

Done!次は再Loginにしましょう。

WLAN設定

次はFL WLAN1210の無線の方を設定します。Configuartion→WLAN Settingをクリックします。

Countryを日本に設定します。

Activate WLAN interfaceのEnable Checkboxを入れてください。

FL WLAN1210の無線出力にはアプリケーションに合わせてください。

最後はApply & Saveで設定を適用します。

Done!現在無線のICONが変わりました。

WLANインターフェース

今回FL WLAN1210はClientで別のAPを接続するので、この設定を行います。Configuration→WLAN interfaceをクリックします。

Scanをクリックします。

現在FL WLAN1210が検索できるAPの一覧が表示されます。

Operation ModeをClient(NAT)に設定します。このモードはEthernetとWLAN間のIPアドレスをNAT変換できるようにします。

また、NAT ConfigurationにDHCPを設定し、Apply & Saveで設定を適用しましょう。

Done!FL WLAN1210が他のAPと接続できました。

結果

最後はFL WLAN1210のEthenret PORTに接続してるデバイスがインターネット接続できるかを確認しましょう。

recomputer@reComputer-R110x:~$ ping 8.8.8.8
PING 8.8.8.8 (8.8.8.8) 56(84) bytes of data.
64 bytes from 8.8.8.8: icmp_seq=1 ttl=116 time=90.8 ms
64 bytes from 8.8.8.8: icmp_seq=2 ttl=116 time=11.7 ms
64 bytes from 8.8.8.8: icmp_seq=3 ttl=116 time=32.2 ms
64 bytes from 8.8.8.8: icmp_seq=4 ttl=116 time=68.6 ms
64 bytes from 8.8.8.8: icmp_seq=6 ttl=116 time=98.9 ms
64 bytes from 8.8.8.8: icmp_seq=7 ttl=116 time=19.5 ms

もしPingが通過できないとき、Routeを確認し、Default Routeに変更してください。

recomputer@reComputer-R110x:~$ sudo ip route del default via 192.168.250.1 dev eth0
recomputer@reComputer-R110x:~$ ip route
default via 192.168.0.100 dev eth1 proto dhcp src 192.168.0.201 metric 100
172.17.0.0/16 dev docker0 proto kernel scope link src 172.17.0.1 linkdown

次はNameServerの設定追加も忘れずに。

recomputer@reComputer-R110x:~$ cat /etc/resolv.conf
# Generated by NetworkManager
recomputer@reComputer-R110x:~$ sudo bash -c ‘echo “nameserver 8.8.8.8” > /etc/resolv.conf’

最後はネットワークの接続を検証するためにDocker hubからhello-world イメージをインストールしてみます。

recomputer@reComputer-R110x:~$ docker run hello-world
Unable to find image ‘hello-world:latest’ locally
latest: Pulling from library/hello-world
198f93fd5094: Pull complete
Digest: sha256:56433a6be3fda188089fb548eae3d91df3ed0d6589f7c2656121b911198df065
Status: Downloaded newer image for hello-world:latest

Hello from Docker!
This message shows that your installation appears to be working correctly.

また、FL WLAN1210がAPと接続してる場合、WLANのLEDが青点灯になります。

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