Python#パッケージ管理ツールuvを使ってみよう

今回の記事では新しいPythonのパッケージ管理ツールuvを紹介します。

さ、プログラムを楽しもうー!

前書き

いつも私の技術ブログとYouTubeチャンネルをご覧いただき、心より感謝申し上げます。また、いまFullさん(full@桜 八重 (@fulhause) / X)と共に毎週水曜日の夜にお届けしている「高橋クリス」ラジオ番組を運営しています。

技術は独り占めせず、届けるもの

私たちは工場の生産技術や制御に関する技術情報を、ブログや動画などで無料公開しています。「知識は誰でもアクセスできるべき」という信念のもと、現場で役立つ具体的なノウハウやトラブル事例などを発信してきました。すべて無料で続けているのは、「知らなかったせいで困る人」を少しでも減らしたいからです。

また、もしあなたの現場で…

  • 「このPLCとデバイスの組み合わせ、ちゃんと動くのかな?」
  • 「EtherCAT通信でうまくいかない部分を検証してほしい」
  • 「新しいリモートI/Oを試したいけど社内に検証環境がない」

など、困っている構成や試してみたいアイデアがあれば、ぜひお知らせください。機器の貸出や構成の共有が可能であれば、検証し、記事や動画で発信します(ご希望に応じて匿名対応も可能です)。

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技術はひとりじゃもったいない。

uv?

UVツールはPython用の高速パッケージおよびプロジェクト管理ツールです。Rustで記述され、ワークフローの効率化を目的として設計されています。高速な依存関係インストールを提供し、様々な機能を単一のツールに統合します。

uvを使えば、複数のPythonバージョンのインストールと管理、仮想環境の作成、プロジェクト依存関係の効率的な処理、動作環境の再現、さらにはプロジェクトのビルドと公開まで行えます。これらの機能により、uvはPythonプロジェクト管理のためのオールインワンツールとなります。

uvインストール

こちらのコマンドでuvをインストールしてください。

curl -LsSf https://astral.sh/uv/install.sh | sh

こちらは実行結果です。

もしuvコマンド見つからない場合

もし下図のようにuvが見つからない場合の解決方法を説明します。

下図のコマンドを実行し、OSを再起動すればOKです。

pi@raspberrypi:~/Desktop $ export PATH=$HOME/.local/bin:$PATH
pi@raspberrypi:~/Desktop $ echo ‘export PATH=$HOME/.local/bin:$PATH’ >> ~/.bashrc
pi@raspberrypi:~/Desktop $ source ~/.bashrc
pi@raspberrypi:~/Desktop $ reboot now

検証

次はuvコマンドを使用し仮想環境を作成します。

pi@raspberrypi:~/Desktop $ mkdir pj1 pj2 pj3
pi@raspberrypi:~/Desktop $
pi@raspberrypi:~/Desktop $ cd pj1
pi@raspberrypi:~/Desktop/pj1 $ uv init
Initialized project `pj1`

検証するためにuvの仮想環境ではない本環境ではpahoパッケージがありません。

また、先程uv initで初期化したFolderの中にすでに複数のFileが存在しています。

ファイル名役割説明
main.pyコード本体プログラムの入り口
pyproject.tomlプロジェクト設定名前・依存関係・Pythonバージョンなど
README.md説明書GitHubなどで表示される概要
uv.lockロックファイルインストールしたパッケージのバージョンを固定

uvの仮想環境でPythonを実行したい場合は下記のコマンドを実行しましょう。

uv run python main.py

Done!

次は下記のコマンドで必要なパッケージをインストールしましょう。

pi@raspberrypi:~/Desktop/pj1 $ uv add paho-mqtt
Using CPython 3.9.18 interpreter at: /usr/local/bin/python3.9
Creating virtual environment at: .venv
Resolved 2 packages in 892ms
Prepared 1 package in 403ms
Installed 1 package in 8ms
+ paho-mqtt==2.1.0

そしてFolder内のmain.pyにpahoパッケージをImportするようにします。

Done!

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