OMRON#MOXA EJS-08によるマルチベンダー接続

今回の記事では、OMRON NX5と複数メーカーのEtherCATスレーブを効率的に管理・制御する方法を解説します。EtherCATの大きな魅力のひとつは、異なるメーカーのデバイスを自由に組み合わせて使用できることです。また、Moxa社のEtherCATジャンクション「EJS-08」を中心に説明していきます。

さ、FAを楽しもう!

前書き

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Reference Link

Beckhoff# MOXA EJS-08とTwinCAT3 Sync Unitsによるマルチベンダー接続
Beckhoff# TwinCAT3 × MOXA EJS-08でHot Connect対応マルチベンダーEtherCATシステムを構築しよう

Implementation

それでは実際にプロジェクトを作っていきましょう。

OMRON 側

最初にSysmac Studio側から構築します。

ESI Fileをインストールする

最初にESI FILEをインストールするために、プロジェクト→EtherCATをクリックします。

EtehrCAT マスターを選び→右クリック→Display ESI Libraryをクリックします。

現在Sysmac StudioにインストールされたEtehrCAT ESI Fileが一括表示され、下図のInstallボタンをクリックします。

EtherCATネットワークを構築するには必要なESI FILEを開きます。

YesでESI FILEをインストールします。

Done!

EtherCATネットワーク構築

次はSysmac StuidoでEtherCATネットワークを構築します。

PORT1-MOXA EJS-08

最初にMOXA社のEJS-08をEtherCATネットワークに挿入します。

EtherCAT Junction→先程追加したMOXA EJS-08が表示されています。

EJS-08 X2,X3をEtherCATネットワークに追加します。

Done!

MOXAのEJS-08を展開するとX2-X8からのPORT設定ができます。

PORT2-XLE-02

PORT2はキーエンスのXLE-02に接続しています。

キーエンスのXLE-02 ESI FILEをインストールしたら、PLC Communication Adapter→KV-XLE02をX2に追加します。

次は”Edit PDO Map Settings”をクリックします。

こちらはKV-XLE02のPDO設定画面になります。

入出力にも32Bytesのスロットを設定しましょう(実際KV-XLE02にもその設定に合わせる必要があります。)。

Done!

PORT3-ECC202

PORT3はオムロンのECC202 EtherCATカプラーと接続しています。

Terminal Coupler→NX-ECC202をX3に追加します。

Done!

今度はEdit Slave Terminal Configurationをクリックし、ECC202にインストールされているスライドモジュールを挿入します。

こちらはECC202の設定画面です。

実際のハードウェアに合わせて設定しましょう。

Done!下図では入力カード1枚、出力カード1枚を追加しました。

PORT4-AMAX

PORT4はAdvantechのAMAX EtherCATカプラーと接続しています。

AdvantechのAMAX ESI FILEをインストールしたら、AMAX-5000 Series EtherCAT I/O Modules→AMAX5074をX4に追加します。

Done!

AMAX5074はただのEtherCATカプラーで、その隣に接続したIOモジュールにも追加しましょう。下図のようにAMAX-5052を追加します。

最後はAMAX-5057SO出力モジュールを追加すればOKです。

Done!

PORT5-GX-JC03

PORT5はオムロンのEtherCAT Junction GX-JC03と接続しています。

Junction Slave→GX-JC03をX5に追加しましょう。

Done!

PORT5-GX-JC03→UR20-FBC-EC-ECO

PORT5で接続されたGX-JC03のPORT2はWeidmullerのUR20-FBC-EC-ECO EtherCATカプラーと接続しています。

WeidmullerのUR-20 EtherCATカプラーESI FILEをインストールしたら、UR20-FBC-ECをオムロンのGX-JC03の下に追加します。

UR20-FBC-ECはただのEtherCATカプラーなので、Edit Model Configurationをクリックしカプラーにインストールされたモジュールを設定しましょう。

例えば今回の記事ではUR20-8DO-Pと接続し、そのモジュールをTerminal0に追加しましょう。

Done!

PORT7-UR20-FBC-EC

PORT7はWeidmullerのUR20-FBC-EC EtherCATカプラーと接続しています。

WeidmullerのUR-20 EtherCATカプラーESI FILEをインストールしたら、UR20-FBC-ECをX7に追加します。

UR20-FBC-ECはただのEtherCATカプラーなので、Edit Model Configurationをクリックしカプラーにインストールされたモジュールを設定しましょう。

例えば今回の記事ではUR20-4AO-UI-16と接続し、そのモジュールをTerminal0に追加しましょう。

Done!

PORT8-EC203

PORT8はオムロンのECC202 EtherCATカプラーと接続しています。

Terminal Coupler→NX-ECC203をX8に追加します。

Done!

今度はEdit Slave Terminal Configurationをクリックし、ECC202にインストールされているスライドモジュールを挿入します。

先程ほどECC-202と同じ操作でモジュールを追加しましょう。

下図では入力カード1枚、出力カード1枚を追加しました。

スレーブアドレス書き込み

最後は各SlaveにNodeアドレスを書き込むために、EtherCATマスター→右クリック→Write Slave Node Addressをクリックします。

こちらはNodeアドレスの書き込み画面です。

すべてのEtherCAT Nodeにアドレスを割り付けていきましょう。

そしてWriteボタンをクリックします。

Writeで進みます。

Done!

それでOMRON NX5のEtehrCATマスターがすべてのEtherCAT スレーブと接続できました。

EtherCATネットワーク比較

また、EtherCATマスターを右クリック→Compare and Merge with Actual Network Configurationをクリックし、現在EtherCATネットワークにあるスレーブを自動検索、比較しましょう。

もしプロジェクトと実物が異なる場合、実物のEtherCAT構成をプロジェクトに上書きできます。

ダウンロード

最後はプロジェクトをCPUにDownloadしましょう。

結果

Done!下図のようにすべてのEtherCATスレーブにもエラーなく接続できました。

また、オムロンNX5本体にあるEtherCATポートにもエラーありません。

こちらの動画から動作確認できます。

https://youtube.com/shorts/LpXr3qEFjLk

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