今回の記事では三菱のCPUにあるWeb Server機能を紹介します。
さ、はじめよう!
Web Server?
Webサーバー機能とは、CPUモジュール内蔵のイーサネットポートを利用して、パソコンやタブレット端末、スマートフォンなどをネットワークに接続し、標準的なWebブラウザ(Internet Explorer®やSafari®など)で表示されるWebサーバ機能のWebページを操作し、
CPUモジュールからデバイスデータの読み書きを行います。特別なエンジニアリングツール(GX Works3など)は不要で、 ユーザーは、パソコンやスマートフォンを使って、遠隔地や外出先から機器の現在値やエラー状態を確認することができます。
ウェブブラウザには2種類のページを表示できる。アクセス権の設定により、アクセス可能なページを制限することができます。
- システムウェブページ ウェブサーバー機能で使用できるデフォルトのウェブページ
- ユーザーウェブページ ユーザーが自由にカスタマイズできるウェブページ
こちらはCPU Web Serverの仕様です。
Implementation
Configuration
FX5U CPUの設定を行います。
Ethernet Port
FX5UCPU>Module Parameter>Ethernet Portをクリックします。
Application Settings>Web Server Settingsをクリックします。
こちらはCPUの内蔵Web Server機能設定画面になります。
Enable Web server setting
CPUのWeb Server機能を有効にしてください。
Done!Host Station Port NoはDefaultの80のままでよいです。
Account Settings
次はAccount Settingsを行います。
こちらはWeb Serverのアカウント設定画面になります。
Registerボタンをクリックし新しいUserを追加します。
こちらはUser名とPasswordの設定画面になります。実際のアプリケーションに合わせて設定しましょう。
Done!
Write DevicesをEnableに変更し、該当するUserがCPU内部のデバイスを書き込む権限を与えるようにします。
Authority for Window Displayの選択項目から”Permit Both Displays”を選択し、該当するUserがシステム画面とUser定義画面両方にアクセスできるように設定します。
Initial Display Windowの選択項目から”System Web Page”を設定します。
該当するUserがWeb ServerにアクセスするときシステムのWebページを表示するようになります。
Access Webserver
では、実際CPUのWeb Serberにアクセスしてみましょう。
Done!こちらはCPU Web ServerのSystem Web ページです。
先ほど設定したUser nameとPasswordをLoginしましょう。
Moduble Information
Moduble InformationはLoginしたあとの最初の表示画面です。
こちらの画面からCPUの状態を確認できます。
Device Batch Monitor
Device Batch Monitorは同じデバイスタイプのメモリを一括順番で監視できる画面です。
この機能はGXWORKS3にあるDevice Batch Monitorと同様です。
Watch
Watch画面では複数の異なるデバイスを監視できる画面です。GXWORKS3のWatch Tableと同様の機能になります。
CPU Diagnostics
こちらはCPUの診断情報を確認できる画面です。
Event History
Event History画面でCPUのイベント履歴を確認できます。
Access Log
こちらはUserのアクセス履歴の確認画面になります。
Implementation
次はCPUの中にUser Web pageを作成していきます。
Library
三菱のHPからSampleのUser Web pageプロジェクトをDownloadしてください。
こちらはUser Web pageのFolder 構成です。
SD Card
User Web pageはSD Cardに保存し、CPUにインストールする必要があります。
Installation
解凍したファイル内にある、WWWフォルダをSDメモリカードのルート直下に格納します。“$MELPRJ$”フォルダは、CPUユニットに装着すると、自動的に作れるフォルダのため、削除する必要はありません。
User Page
今度はユーザWebページを確認しましょう。
Result
下記のLinkから実際Web PanelとCPU Web Serverの連動動作を確認できます。