Codesys#オムロンのKM-PMBN-EIPと接続しよう

今回の記事ではオムロンの電力モニターKM-PMBN-EIPとCodesys RuntimeをEthernet/IPで接続します。

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前書き

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KM-PMBN-EIP

今回記事で使用するオムロンのKM-PMBN-EIPは、幅38mmでグローバルの制御盤内向け Ethernet/IP通信対応電力量モニタです。

配線

こちらはオムロンのKM-PMBN-EIPの配線例です。

CT

以下の表は、各測定回路の相・線種およびCT割り当てを示しています。回路B~Dを有効化して測定点数を増やすことで、必要な回路数で電力計測が可能です。

注意するのはデフォルトでは無効化されています。

電源および監視対象電圧入力の配線

下図のように、相と電線種別に応じて機器を配線しましょう。

R/S/T/N、L/N、R/N/Tの各配線間に分岐回路ブレーカーを設置し、電源を直ちに遮断できるようにしてください。

Ethernet/IP接続仕様

こちらはオムロンのKM-PMBN-EIPのEthernet/IP接続仕様です。

Assembly Object

こちらはオムロンのKM-PMBN-EIPの各Assemblyの仕様です。

位相と電線タイプの回路とインスタンスIDの対応関係は以下になります。

Instance ID 100-103

インスタンスID 100、101、102、および103の割り当ては同じです。

Status information

こちらはDWORD0のStatusワードの意味合いです。

Implementation

それでは実際にプロジェクトを作成しましょう。

オムロン側

最初にオムロンのKM-PMBN-EIP側から設定します。

ツールをダウンロード

KM-PMBN-EIPのIPアドレスや内部設定を行うために、下記のLINKからCondition Monitoring Configuration ToolをDownloadしてください。

https://www.fa.omron.co.jp/products/family/3955/download/software.html

EDSをダウンロード

同様に、下記のLinkからKM-PMBN-EIPのEDS FILEをDownloadしてください。

https://www.fa.omron.co.jp/products/family/3955/download/software.html

ツールのインストール

先ほどDownloadしたセットアップFILEを起動します。

インストール言語を設定します。

Next>で進みます。

ライセンスを同意し、Next>で進みます。

ツールのインストール先を設定し、Next>で進みます。

ツールをインストールスタートします。

少々お待ち下さい…

Done!

プロジェクトを作成する

先程のCondition Monitoring Configuration Toolを起動し、Create Projectをクリックします。

プロジェクトの保存先を設定し、OKで進みます。

OKで進みます。

デバイス追加

次は下図のボタンをクリックし、新しい電源計を追加します。

電源計の名前を設定します。

Drop-Listから今回記事で使用するKM-PMBN-EIPを選択します。

OKで進みます。

Done!

本体設定

先程追加したデバイスをクリックします。

IP設定

工場出荷時のデフォルトIPアドレスは「192.168.250.50」です。PCに設定する際は、他のデバイスと競合しないことを必ず確認してください。また、アプリケーションに合わせてIPアドレスを設定し、WriteでIPアドレスを書き込みます。

少々お待ち下さい…

Done!

また、Executeボタンをクリックし通信テストができます。

Initial Settings

次はInitial Settings Tabに進みます。

今回の例では1P2Wの構成なので、CT1-4を使用します。そして各CTの変換範囲を設定し→Writeでパラメータを本体に書き込みましょう。

Codesys側

次はCodesys側を設定します。

EDSインポート

Tools→Device Repositoryをクリックします。

Installをクリックします。

先程DownloadしたEDS FILEをインストールしましょう。

Done!

Ethernet インタフェース追加

Deviceを右クリック→Add Deviceします。

Etherent Adapter→EthernetをクリックしEthernet インタフェースを追加します。

Ethernet/IP Scanner追加

次はEthernet インタフェースを右クリック→Add Deviceします。

Ethernet/IP Scannerを選び→Add Deviceします。

デバイス追加

最後は今回記事で使用するオムロンのKM-PMBN-EIPを追加するために、Ethernet/IP Scanner→右クリック→Add Deviceします。

オムロンのKM-PMBN-EIPを選び→Add Deviceします。

Done!これにオムロンのKM-PMBN-EIPが追加されました。

IP Address

オムロンのKM-PMBN-EIP IPアドレスをネットワーク構成に合わせて設定します。

接続追加

次はEthenret/IP接続を追加します。

今回の例では1P2Wの構成なので、CT1-4を使用しますので、Assembly 100-103にも追加してください。

Done!

アドレスマッピング

最後はアドレスの設定ですね。オムロンのKM-PMBN-EIPには各接続の項目に分かれていますので、前頭にアドレスを強制的に設定すれば、GVLのMapping が楽になります。

DUT

こちらはオムロンのKM-PMBN-EIPのEthernet/IP接続に合わせて作成した構造体です。

TYPE udtOMRONKMPMBNEIP :
STRUCT
dwStatusInformation : DWORD;
udiVoltage1 : UDINT; // [V]
udiVoltage2 : UDINT; // [V]
udiVoltage3 : UDINT; // [V]
udiCurrent1 : UDINT; // [A]
udiCurrent2 : UDINT; // [A]
udiCurrent3 : UDINT; // [A]
diPowerFactor : DINT;
udiFrequency : UDINT; // [Hz]
diActivePower : DINT; // [W]
diReactivePower : DINT; // [Var]
udiVoltageV1V2 : UDINT; // [V]
udiVoltageV1V3 : UDINT; // [V]
udiVoltageV2V3 : UDINT; // [V]
udiActiveEnergyImport : UDINT; // [Wh]
udiActiveEnergyExport : UDINT; // [Wh]
udiReactiveEnergyImport : UDINT; // [Varh]
udiReactiveEnergyExport : UDINT; // [Varh]
udiCumulativeReactivePower : UDINT; // [Varh]
udiT1ActiveEnergyWh : UDINT; // [Wh]
udiT2ActiveEnergyWh : UDINT; // [Wh]
udiT3ActiveEnergyWh : UDINT; // [Wh]
udiT4ActiveEnergyWh : UDINT; // [Wh]
udiT1ActiveEnergyKWh : UDINT; // [kWh]
udiActiveEnergyExportKWh : UDINT; // [kWh]
udiReactiveEnergyImportKVarh : UDINT; // [kVarh]
udiReactiveEnergyExportKVarh : UDINT; // [kVarh]
udiCumulativeReactivePowerKWh : UDINT; // [kWh]
udiT1ActiveEnergyKWh2 : UDINT; // [kWh]
udiT2ActiveEnergyKWh : UDINT; // [kWh]
udiT3ActiveEnergyKWh : UDINT; // [kWh]
udiT4ActiveEnergyKWh : UDINT; // [kWh]
udiConversionValue1000 : UDINT;
udiConversionValue0001 : UDINT;
END_STRUCT
END_TYPE

GVL

次はGVLを作成し、先程作成した構造体を使って変数を定義します。また、ATキーワードを使用し、指定するアドレスへとMappingさせます。

{attribute ‘qualified_only’}
VAR_GLOBAL
udtOMRONKMPMBNEIP_1 AT %ID26:udtOMRONKMPMBNEIP;
udtOMRONKMPMBNEIP_2 AT %ID60:udtOMRONKMPMBNEIP;
udtOMRONKMPMBNEIP_3 AT %ID94:udtOMRONKMPMBNEIP;
udtOMRONKMPMBNEIP_4 AT %ID128:udtOMRONKMPMBNEIP;
END_VAR

ダウンロード

最後はプロジェクトをCodesys RuntimeにDownloadし、RuntimeをRunにします。

Result

Done!Codesys RuntimeとオムロンのKM-PMBN-EIPがEthernet/IP接続できました。

各Instanceの電圧などにも確認できました。

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