Beckhoff#TwinCAT3 TF6281でJTEKT Toyopuc NANOとEthernet/IP通信しよう

今回の記事ではBeckhoff TwinCAT3でTF6281を使用し、Ethernet/IP Scannerを立ち上げ、JTEKTのToyopuc NANOとEthernet/IP通信します。少々細かい設定がありましたが、確認場所さえ押せ込めば難しくありません。

さ、FAを楽しもう。

前書き

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関数

MOV命令 (FUN100) – 16進2桁定数転送

16進定数(00h〜FFh)をレジスタの下位8ビットへ格納する命令で、作動条件が成立すると、指定した16進定数をレジスタのLアドレス(下位8bit)に書き込みます。

下記の例では、実行後、D0000Lのみ3Fに更新され、他のレジスタは不変になります。

レジスタ

値(実行前)

値(実行後)

D0000L

FF

3F

D0001L

32

32

D0002L

43

43

D0003L

62

62

D0004L

65

65

WMOV命令 (FUN101) – 16進4桁定数転送

16進定数(0000h〜FFFFh)をレジスタの**Wアドレス(16bit)へ格納する命令で、作動条件が成立すると、指定した16進4桁定数をレジスタのWアドレス(16bit幅)に書き込みます。

下記の例では、16進のAAAAをY010〜Y01Fへ出力します。

レジスタ

値(実行前)

値(実行後)

Y00W

FC32

FC32

Y01W

5432

AAAA

Y02W

6543

6543

Y03W

5262

5262

Y04W

8765

8765

Implementation

これでは実際プロジェクトを構築します。

Toyopoc 側

最初はToyopuc側を設定します。

I/O Module

今回の記事では使用しませんが、ハードウェア上では2ETモジュールもインストールされていますので、そのモジュールの追加方法を説明します。Parameter→I/O Moduleをクリックします。

自分の2ETはRack0のSlot1にインストールされています。

Link Parameter

次はToyopuc NANO本体のポートの設定を行うため、Parameters→Link Parameterをクリックします。

こちらは通信のLink画面になります。

Link setupをクリックします。

こちらはLinkの詳細設定画面です。

今回の記事ではToyopuc NANO本体のPORTを使用しますので、Rack No.をBuilt-inに設定します。

SlotはL1を選択します。これはPort L1だと示しています。

次はLink Module nameをEthernet/IPに設定します。

Done!最後はOkボタンをクリックし設定を保存します。

これでToyopuc NANOの本体のPORT1にEthernet/IP稼働するように設定しました。

今回はEthernet/IPの接続詳細を設定したいので、P1-1を選択した状態でDetailボタンをクリックします。

Orignator Setting

こちらはPCWin2のEthernet/IP設定画面になります。

Own IP

最初に下図の赤枠でToyopuc NANOのIPアドレスを設定します。

今回の記事では192.168.0.224にします。

Target設定

次はConnectionをクリックし、下記のセットアップ画面が表示されます。

Connection settingを”DO”に設定します。

Functionを”Target”にします。

次はSetupボタンをクリックします。

こちらはConnectionのターゲット設定画面です。

ルール

ターゲットのIDや割り付けられるデバイスには以下のルールがあります。

T->O

最初にT->O、つまりTOYOPUC→TwinCAT3に出力するデータを設定しましょう。

Connection Point

Connection Point/Tagを100にします。

Output Setting

次はOutput Settingボタンをクリックします。

こちらはToyopuc→TwinCAT3に出力するデータのデバイスを設定します。今回の記事ではR000Lから32Bytesデータに設定しました。

O->T

次はT->O、つまりTwinCAT3→TOYOPUCに出力するデータを設定しましょう。

Connection Point

Connection Point/Tagを199にします。

Input Setting

次はInput Settingボタンをクリックします。

こちらはTwinCAT3→Toyopucに出力するデータのデバイスを設定します。今回の記事ではR010Lから32Bytesデータに設定しました。

プログラム

最後は簡単に検証プログラムを作成します。

全ネットワークとも M000がON したときに実行されます。

  • NET 000002 — M000がONでM000をセット(S)
  • NET 000003 — MOV ABh → R0000L(下位8bit)
  • NET 000004 — MOV CCh → R0000FL(下位8bit)
  • NET 000005 — MMOVE R0010 → R0030(レジスタ間転送)
  • NET 000006 — MMOVE R001F → R003F(レジスタ間転送)

ダウンロード

プロジェクトをTOYOPUC PLCにDownloadしましょう。

Beckhoff Side

次はBeckhoff 側を構築します。

Ethernet/IP Adapter追加

最初にI/O→Devices→右クリックでAdd New Itemします。

Ethernet/IP→Ethernet/IP Scannerを選び→OKで進みます。

ここでEthernet/IP Scannerとして稼働するEthernet Interfaceを設定し、またはCanelで後ほどで設定します。

Ethernet ドライバー設定

先ほど追加したEthernet/IP Adapter(Slave)をクリックし→Adapter→Searchをクリックします。

ここでもEthernet/IP Adapterとして稼働するEthernet Interfaceを設定できます。

Done!

Ethernet/IP 設定

次はBeckhoff TwinCAT3のEthernet/IP Scannerの内部設定を行います。

Settings TabにあるIPアドレスをTOYOPUC PLCの設定に合わせて行きましょう。

今回の記事では192.168.0.224にします。

IO 接続追加

次はTwinCAT3のEthernet/IP ScannerにTOYOPUC のEthernet/IP Adapterを追加したいので、右クリック→Append IO Connection→Default(With eds)します。

Done!新しいConnectionが追加されました。

次はToyopucのターゲットに合わせる必要があり、こちらは今回の設定になります。

Connection Point

Connection Pointsの設定は下図のように合わせて行きましょう。

Size

Sizeの設定は下図のように合わせて行いましょう。

GVL

次はTOYOPUC のEthernet/IPデータとMAPPINGするための変数を定義します。

{attribute ‘qualified_only’}
VAR_GLOBAL
uiScannerState AT %I*:UINT;
arrInput AT %I*:ARRAY[0..31]OF BYTE;
arrOutput AT %Q*:ARRAY[0..31]OF BYTE;
END_VAR

ビルド

Build→Build Solutionでプロジェクトをコンパイルします。

入力のマッピング

TwinCAT3の入力変数をMappingします。Connection→Input→右クリック→Change Linkします。

先程定義した変数に割り付けしましょう。

出力のマッピング

TwinCAT3の出力変数をMappingします。Connection→Output→右クリック→Change Linkします。

先程定義した変数に割り付けしましょう。

ダウンロード

最後はプロジェクトをTwinCAT RuntimeにDownloadしてください。

結果

Done!WiresharkからTwinCAT3とTOYOPUC間にはCIP I/Oメッセージが交換されています。

TwinCAT3側から変数をモニタリングしてみましょう。変数を右クリック→Add to Watchlistします。

Done!TwinCAT3とTOYOPUC間はデータ交換しています。

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