今回の記事ではWagoの750−333のProfibus Couplerを使用し、SiemensのS7-315DPと接続しProfibus DPネットワークを構築します。よろしくおねがいします。
750−333
こちらは750-333のLayoutになります。
D-Sub Connector
こちらはWagoのD-SUB ConnectorのPinです。
LED
750-333にあるLEDから現在モジュールの状態を確認できます。
Field bus Status
LED | Color | Description |
RUN | 緑 | PROFIBUS MasterとCoupler間の通信は正常です |
BF | 赤 | PROFIBUS 通信機能は正常かを示す |
DIA | 赤 | 拡張の診断状態を示す |
BUS | 赤 | PROFIBUSはパラメータ化・Configurationエラーを示す |
Node Status
LED | Color | Description |
I/O | 緑/赤/オレンジ | Nodeの稼働状態を示す |
Supply Voltage
LED | Color | Description |
A | 緑 | Systemの電源供給状態を示す |
B/C | 緑 | Power Jumperの電源供給状態を示す |
Rotary Station Address
750-333では2つのRotary SwitchからNodeアドレスの設定を行います。例えばx1は3、x10は2を設定する場合は、750-333のアドレスは23になります。
System Data
Flow
こちらは750-333の内部Flowになります。Running Upやリセットすると、750-333は初期化し、接続されているIOモジュールと現在のConfigurationを比較します。(そのときLEDは赤点滅になります。)
>もしエラーがなければ、750-333は”Fieldbus Start Mode”に切り替わり、RUN LEDが緑点滅になります。
>もしエラーがあれば、750-333はI/O LED が赤点滅となり、その点滅の頻度でManaulから故障内容を検索できます。
Baisc
750-333ではデジタル入力・出力・Function Moduleを混在することが可能で、K-BUSを使用しProcess データとFieldbus Couplerを交換します。
注意するのはFieldbus CouplerのFirmwareにより使用できないIOモジュールもあります。
Be Careful!
750-333だけではなく、ControllerやCouplerのFirmware versionに制限があります。例えば今回自分が使用してる750-333のFirmwareはV17なので、750-471の4点アナログ入力が最低限でもFW20で使用できません。
In/Output Data
Mappingに関しては、750-333はProfibus 経由でMasterと最大244BytesまでのProcess data交換が可能です。実際750-333にインストールされているIO Moduleの設定などはProfibus Masterのソフト(今回の場合はStep7 V5.7 Classic)にGSD FileをImportする必要があります。
GSD File?
PROFIBUS DPのネットワークを構築するにはメーカから提供されているGSD File(General Station Description)が必要で、そのFileはProfibus Slaveの機能が定義されます。
たとえば今回使用する750-333はWAGOのHPからDownloadできます。
About Profibus
ここで少しProfibusを紹介しましょう。ProrofibusはDIN 19 245に準じるOpen Fieldbusです。そしてProfbus DP(DPはDeecentralized Peripheral)はProfibusの中にある1つのVersionで簡単構築・PLCやPCとデータを効率的にデータ交換できるのが特徴です。
DP SystemにはDP Masterと最大125までのSlavesがあります。
そしてPROFIBUS DP/V1から非同期通信もSupportします。
PROFIBUSの通信速度は9.6kBaudから12 MBaudまでになります。
DP Master
DP MaseterはPROFIBUS DP経由でDP slaveとデータ交換と監視する役割になります。
DP Slave
PROFIBUS DP Network内にLinkされたデバイスです。Masterから出力データを受け取り・入力データをFeedBackする機能です。
Download GSD Files
まず下記のLinkでWAGOから750-333のGSD FileをDownloadします。
このようなZip FileがDownloadされたはずです。
Which One?
今回使用するのは750-333なので、0750-0333のFolderを解凍します。
ですが、中にはまだたくさんのFolderがあります。どっちを使用すればよいでしょうか。
750-333のProfibus Couplerでは33131720のような数字が見えますか。
実はReadME Fileの中にも書いていますが、その数字はCouplerの生産情報になります。
Formatとしては、
WW YY SW HW FWL -xh1h2h3 で、
WW=何週目で製造された
YY=何年で製造された
SW=Software Version
HW=Hardware Version
FWL=Firmware Loader Version
-xh1h2h3=内部番号
今回私の750-333では33131720なので、WW=33、YY=13、SW=17、HW=20です。
つまり2013年33週目で製造され、Software Versionは17、Hardware Versionは20、それだけ情報があればどんなFolderを使用すればわかります。
もう1度Folderを見ると、WWYY[23..]xxxx-xh1h2h3の名前のルールがありますよね。
WWYYは製造週目と年なので気にする必要がありませんが、[23..]の枠にある23がそのSoftware Versionを示しています。つまり、私のCouplerはVersion17なのでWWYY[17..]xxxx-xh1h2h3のFolderを使用します。
Implementation
では実際SiemensのS7-315DPとWagoの750-333でProfibus Networkを構築しましょう。
Add S7-300 Station
SIMATIC Managerを起動し、Project>右クリック>Insert New Object>SIMATIC 300 Stationをクリックします。
新しいS7-300 Stationが追加されました。
Install GSD Files
次はGSD Filesを追加します。Hardwareボタンをクリックしましょう。
Options>Install GSD Fileします。
Install GSD Fileを”From the directory”選択し、Browseボタンをクリックします。
先程WAGO HPからDownloadしたFileからWWYY[17..]xxxx-xh1h2h3を展開すると、Standard/Extenden/Advanced3つのFolderがあり、今回はStandardのGSD Fileをインストールします。
LanguageをDefaultを選び>Installします。
Configuration
DP Master
まずProfibus DP Masterを設定します。CPUにある”DP”をクリックします。
私のCPU315-2DPはまだNetworkedが”No”だと表示されています。つまりDP Networkとしてまだ設定を行っていません。Propertiesをクリックします。
PROFIBUS(1)を選びOKしてください。
Add Wago 750-333 Coupler
Wago750-333 Couplerを追加します。右にあるHardware Catalog4から750-333を検索し、PROFIBUS DP Networkにひっばって追加します。
Properties画面が表示されWAGO 750-333 PROFIBUS Couplerのロータリースイッチ設定に合わせてAddressを設定し、OKします。
WAGO 750-333 Profibus Couplerが追加されました。
Configure Slot 750-1417
Inputモジュール750-1417を追加します。右にあるHardware Catalogから750-1417を検索し、Wago750-333のSlot2にひっばります。
750-1417 8点入力モジュールが追加され、InputアドレスはI1.0からI1.7までになります。
Configure Slot 750-1515
Outputモジュール750-1515を追加します。右にあるHardware Catalogから750-1515を検索し、Wago750-333のSlot3にひっばります。
750-1515 8点出力モジュールが追加され、InputアドレスはQ1.0からQ1.7までになります。
Configure Slot 750-597
アナログOutputモジュール750-1515を追加します。右にあるHardware Catalogから750-597を検索し、Wago750-333のSlot4にひっばります。
750-597 8点出力アナログモジュールが追加され、OutputアドレスはQ256.0からQ271.7までになります。
Complie
プロジェクトをコンパイルし、エラーがないかを確認しましょう。
Download
ProjectをCPUにDownloadします。
Program
最後はテスト用のプログラムを作成します。
今回はテストするのが目的なので、OB1から直接プログラムを修正します。
I1.1は2番目の入力で、Q1.2は3番目の出力になります。PQW264は5番目のアナログ出力です。
Download
最後はプログラムをCPUにDownloadしましょう。