PhoenixContact#FL WLAN1120でAPを立ち上げよう!

こちらは新しいシリーズでPhoenix ContactのFL WLAN1120を利用し様々な検証を展開していきます。第2話はFL WLAN1120をAPモードとして設定し、CLIENTと接続し現存のネットワークを拡張します。

さ、FAを楽しもう!

前書き

いつも私の技術ブログとYouTubeチャンネルをご覧いただき、心より感謝申し上げます。また、いまFullさん(full@桜 八重 (@fulhause) / X)と共に毎週水曜日の夜にお届けしている「高橋クリス」ラジオ番組を運営しています。

技術は独り占めせず、届けるもの

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また、もしあなたの現場で…

  • 「このPLCとデバイスの組み合わせ、ちゃんと動くのかな?」
  • 「EtherCAT通信でうまくいかない部分を検証してほしい」
  • 「新しいリモートI/Oを試したいけど社内に検証環境がない」

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Reference Link

PhoenixContact#FL WLAN1120をClientとNAT機能を試しましょう!

基本知識

Access Point(AP:アクセスポイント)

APは「無線の親機/基地局」で、電波を出してネットワークを作る側になります。それはSSID(Wi-Fiの名前)を発信して、「ここにネットワークがあるよ」と周囲に知らせることです。また、有線ネットワークとの橋渡しで無線でつながってきたクライアントを、社内LANやインターネットへ中継できます。

そのほかには、どの端末(MACアドレス)が接続しているかの接続管理や認証・暗号化、そして電波資源の制御や、ローミング(端末の移動時に接続APを切り替える)の役割もあります。

例:家庭用Wi-Fiルーターの「Wi-Fi機能部分」

Client(クライアント)

Clientは「無線ネットワークに接続して使う端末」で、主にはAPに接続して通信します。Clientは周囲のSSIDをスキャンし、ユーザーが選んだAPに対して接続要求(認証・接続)をします。また、Clientは電波状況に応じた接続制御ができ、電波が弱くなったら別のAPに切り替える(ローミング)も可能です。

例:ノートPCのWi-Fi、スマホのWi-Fi、無線対応プリンタ

SSID( Service Set Identifier)

SSIDはService Set Identifierで、

アクセスポイント(AP)からみると、「自分はこういう名前のネットワークです」と周囲に知らせるための 識別子。

例:「Home-WiFi-1234」「Office-Guest」 みたいな名前が SSID です。

そしてクライアントはこの SSID を指定して「どの AP/どのネットワークに接続するか」を選びます。

AGGREGATION MODE?

AGGREGATION MODEは無線フレームをまとめて送る機能のことです。

その機能の有効の場合は、複数フレームをまとめて送ることができます。

逆に無効の場合、フレームを 1個ずつ送り、効率も下がります。ですが、古い端末や特殊機器との相性トラブル切り分けでOFF にすることがあります。

Implementation

こちらは今回の記事の構成です。Phoenix ContactのFL WL1120をAPモードとして稼働し既存のネットワークを拡張します。そして自分のPCからアクセスする。

AGGREGATION MODE 無効

最初にWLAN Seeting→Aggregation Modeを無効にします。変なトラブルを起こしなくないので。

動作モード

次はWLAN interface→Operation ModeをAccess Pointに設定します。

Network SSID

Network SSIDは実際の現場に合わせて設定しましょう。

セキュリティモード

そしてセキュリティモードはIT担当者と話し合った上でパスワードなどを設定しましょう。

DHCP SERVER設定

FL WLAN1120にDHCPサーパを設定しておきましょう。DHCP Configuration→DHCP Servicesをクリックします。

DHCPが自動に割り付けるIP範囲を設定しましょう。

結果

Done!先ほど設定したAPと接続できました。

FL WLAN 1120のWEB SERVERにConnected Clientが1になりました。

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