最近はTwinCAT3 TF6281とWAGO 750-363の接続記事を作ってほしい!というリクエストが多数があり、それに答えるように作成しました。
さ、FAを楽しもう!

Reference Link
http://soup01.com/ja/?s=TF6281
前書き
いつも私の技術ブログとYouTubeチャンネルをご覧いただき、心より感謝申し上げます。また、いまFullさん(full@桜 八重 (@fulhause) / X)と共に毎週水曜日の夜にお届けしている「高橋クリス」ラジオ番組を運営しています。
技術は独り占めせず、届けるもの
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また、もしあなたの現場で…
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技術はひとりじゃもったいない。
Implementation
WAGO Side
最初にWAGOの750-363側を設定します。

Web Server
最初にDIPスイッチから固定のIPアドレスに設定し、WAGOのEthernet/IPカプラー750−363のWeb Serverにアクセスします。

Network Ethernet
Network→Ethernetをクリックします。

Ethernetの設定を変更したい場合はLoginが必要です。こちらはカプラーのDefault設定です。
- Username:admin
- password
- Username:user
- password:user

Done!この画面からPORTの有効・無効などの設定が可能です。

IP Configuration
次はEthernet/IP カプラーのIPアドレスなどを変更したいので、Network→TCP/IPをクリックします。

こちらはTCP/IPの設定画面になります。

IPアドレスを設定し、SUBMITで設定を有効にしましょう。

また、IP configuration sourceをStaticに設定することを忘れないでください。

Done!IPアドレス変更できました。

Fieldbus
次はWAGOのEthernet/IP カプラーのEthernet/IP設定を確認します。Fieldbus→Ethernet/IPをクリックします。

今回は750−1417と750−1515だけ使用していますので、Assembly InformationとI/O Mapping Informationからサイズ1Byteのみに設定されています。

Download EDS File
最後はWAGOの750-363 のEDS FILEをDownloadします。
Fieldbus→Ethernet/IPをクリックします。

DOWNLOADボタンをクリックします。

下図のようなZIP FILEがDownloadされました。

Confiugration SUBMIT
最後はFieldbus→Ethernet/IP→SUBMITボタンで現在インストールされているモジュールの構成を保存してください。

Beckhoff Side
次はBeckhoff TwinCAT3側を設定します。

Install EDS File
今回記事で使用するのは4026なので、先程WAGOのカプラーからDownloadしたEDS FILEを下図のDirectoryに格納してください。

Add Ethernet/IP Driver
Etherent/IP Driverを追加するために、Devices→右クリック→Add New Itemします。

Ethernet/IP→Ethernet/IP Scannerをクリックします。

Done!Ethernet/IP Scannerが追加されました。

Configure Ethernet Adapter
次はEthernet/IPを稼働するEtherent Driverを設定するために、Adapterをクリックします。

Ethernet/IP Scannerとして使用するEtherent インタフェースを設定します。

Done!

Configure Task
次はSync Task Tabを開き、Special Sync Taskを選択し→Create new I/O Taskします。

タスク名を設定します。

Done!Ethernet/IP用のタスクが追加されました。

Settings
次はEthernet/IP Scannerのネットワーク設定を行い、Settings Tabを開きます。そして下図にあるIP AddressとNetwork Maskを設定しましょう。

Done!

Add Coupler
次は今回記事で使用するWAGO 750-363 Ethernet/IPカプラーを追加するために、Device1→右クリック→Add New Itemします。

WAGお→WAGO 750-363を選択し、OKで進みます。

Done!WAGOの750-363が追加されました。

Change IP
次はそのカプラーのIPアドレスを変更するために、右クリック→Change IP addressをクリックします。

IPアドレスを750-363の設定に合わせて設定します。

Done!

Configure Connections
750-363 WAGO Ethernet/IPカプラーと接続するIO Connectionを追加するために、右クリック→Append IO Connection→Default(Without eds)をクリックします。

Done!Connectionが追加されました。

Settings
次はSettingsを開き、そして下図のように設定してください。

こちらはWAGOの750-363のEthenret/IP Fieldbus画面です。

Inputs-Size
入力データサイズは1Byteです。

Connection Point
Connection Pointは108です。

Outputs-Size
出力データサイズは1Byteです。

Connection Point
Connection Pointは102です。

PLC
次は通信テスト用のPLCプログラムを作成します。
GVL
Global Variables Listを作成し、下図のようにProcess 入出力変数を定義します。

Program
次は入力データをそのまま出力にLoop-Backするプログラムを作成します。

Build
プロジェクトをコンパイルします。
Link Input
先程追加した接続→Inputs→右クリック→Change Linkします。

先程定義した入力変数と割り付けます。

Link Output
先程追加した接続→Outputs→右クリック→Change Linkします。

先程定義した出力変数と割り付けます。

Result
Done!下図のように現在TwinCAT3→WAGO 750-363とEthernet/IP通信Okです。

そして入力データももらい、そのまま出力にLoop Backします。
