こちらはIndusol社のネットワーク機器記事の第5話を展開していきます。PROmesh P10+にはMRP(Media Redundancy Protocol )機能があり、MRPは、可用性の高いネットワーク用のリングプロトコルで、 高可用性は冗長化された通信経路によって実現され、通常時はシャットダウン状態に設定されます。
ネットワークに接続されたデバイスは、物理的にはリングだが、ライン・トポロジーで動作します。 障害が発生した場合、非常に短い回復時間の後、以前に無効化されたパスを介して通信を行うことができる。
今回はその機能や構築方法を説明します。
さ、FAを楽しもう。

Reference Link
http://soup01.com/ja/category/indusol/
前書き
いつも私の技術ブログとYouTubeチャンネルをご覧いただき、心より感謝申し上げます。また、いまFullさん(full@桜 八重 (@fulhause) / X)と共に毎週水曜日の夜にお届けしている「高橋クリス」ラジオ番組を運営しています。
現在、私達の活動はほぼ無償で続けており、より多くのコンテンツを提供するためには、皆様の温かいご支援が大変重要です。もし可能であれば、以下のリンクから応援していただけると大変嬉しく思います。
高橋クリスのメンバーシップ
こちらはFullさん(full@桜 八重 (@fulhause) / X)と共にやっているラジオにメンバーシップを登録いただけます。
https://note.com/fulhause/membership/join
AMAZON ギフトリスト
こちらは自分のブログのコンテンツ制作や設備の充実に大いに役立てさせていただきます。
https://www.amazon.co.jp/hz/wishlist/ls/H7W3RRD7C5QG?ref_=wl_share
Patreon
こちらは自分のブログのコンテンツ制作や設備の充実に対する小さな応援の気持ちのPatreonです。
https://www.patreon.com/user?u=84249391
皆様のサポートが、私たちの活動をより充実させる力となります。
どうぞよろしくお願いします。
メールアドレス(*=@)
X
MRP(Media Redundancy Protocol )?
PROFINET のMRPはすべてのコンフォーマンスクラスでオプションですが、アプリケーションによっては正しい動作のために重要です(例えば、安全アプリケーションでのホットバックアップ)。
PROFINET はリングトポロジ ーによってネットワークメディアの冗長性を提供します。
また、PROFINET は 2 つの主要なメディア 冗長クラスを定義しています。
- MRP – Media Redundancy Protocol はIEC 62439で定義されている冗長化プロトコルで、50台接続時のネットワークの断線時間を200ms以内とすることができます。
- MRPD – Media Redundancy for Planned Duplication はバンプレス冗長です。
MRPは通常リアルタイム(RT)、MRPDはアイソクロナスリアルタイム(IRT)で使用されますが、アプリケーションの要件に応じて交換することができます。
MRPとMRPDは、リング・トポロジーが適切に動作するよう常に監視するRing Managerの設計を採用している。 Ringが壊れた場合、ManagerはRing上の他のClientに障害が発生したことを通知し、Line・トポロジーに切り替える必要があります。
- MRPの場合、このプロセスは数ミリ秒かかります。
- MRPDはデータの受信者にリング上の双方向ですでにリアルタイム・フレームを送信するため、より高速なバンプレスを実現できます。
MRPにはもともと、ClientとManagerの2つのエンティティがあった。
- ClientはRingのほぼ受動的なコンポーネントで、Managerのリードに従った。
- Mangerは “プライマリ “ポートから特別なイーサネット・フレームを送信し、”セカンダリ “ポートでそれをリッスンする。
これらのTelegramがRingを一周すれば、リングが無傷ですべてが正常であることになります。 これらのTelegramがセカンダリリングポートに到達しなかった場合、Managerはプライマリポートとセカンダリポート間でTrafficの転送を開始し、孤立となったCleintとの通信を再確立します。

Why Ring Topology?
ネットワークにリング・トポロジーの使用を検討する理由は数多くあります。 最も一般的なものは、ネットワーク・ノード間の物理的な接続経路を冗長化することで、ネットワークの1つのレグが壊れたり、失われたりしても対応できるセミ・フォールト・トレラント・ネットワークを提供することです。
S1・S2・R1・R2?
PROFINET の冗長化には面白い用語があります:それはS1・S2・R1・R2です。システムの冗長性は、障害発生時にシステムを維持するために、デバイスやコントローラへの複数の接続という概念に依存している。
デバイスやコントローラが複数の物理的なネットワークアクセスポイント(NAP)を使用することで、デバイスのハードウェア障害を許容し、接続を維持できます。
また、コントローラの冗長性によりデバイスはNAPを介して複数のアプリケーション関係(AR)をサポートし、コントローラの1つの障害に耐えることができます。
S と R は PROFINET ノードがシングル NAP か冗長 NAP かを表します。
そしてS か R に続く数字は、PROFINET ノードがそれぞれの NAP でいくつの AR をサポートしているかを表します。
S1
システム冗長化機能を持たない通常のPROFINETデバイスは、1つのNAPとそのNAP上の1つのARを持つので、S1デバイスに分類されます。

S2
そのかわりに、NAPは1つだが複数の接続をサポートする少し複雑なPROFINETデバイスがS2デバイスになります。

R1
先ほど説明したS2デバイスは通常、ほとんどの用途において十分な冗長性を持っていますが、単一障害点に悩まされています。 それは両方の接続を処理するNAPに障害が発生し、デバイスが両方のコントローラから切断される可能性があります。 そこでR1デバイスの出番です。R1デバイスは、2つ(またはそれ以上)の冗長NAP上で単一のARをサポートするようになっています。

R2
R2冗長性は、R1のコンセプトを拡張し、よりフォールトトレラントなシステムを構築できるが、その複雑さのため、R2デバイスは、冗長デバイスの中で一般的でないタイプです。 ほとんどのデバイスベンダーは S2 か R1 の冗長化ソリューションを提供しています。

Implementation
Siemens Side
それではTIAプロジェクトから構築していきます。
Configure Topology
TIAプロジェクトからTopology viewを開きます。
Siemens Port1
Siemens S71516F-3のPort1がIndusol PROmesh P10+のPort4と接続しています。
Topology viewからS71516-FのPort1をそのままIndusol PROmesh P10+のPort4と線で繋がりましょう。
Done!
実際TIAのTopology view上で各Portをクリックすると、該当するPort名がPropertyに表示されます。
ET200SP Port1
ET200SPのPort1がIndusol PROmesh P10+のPort2と接続しています。
Topology viewからET200SPのPort1をそのままIndusol PROmesh P10+のPort2と線で繋がりましょう。
Done!
ET200SP Port2
ET200SPのPort2がIndusol PROmesh P10+のPort6と接続しています。
Topology viewからET200SPのPort2をそのままIndusol PROmesh P10+のPort6と線で繋がりましょう。
Done!
PROmesh‐P10+ Configuration
次はTIA上にPROmesh‐P10+の設定を変更します。
Media redundancy
General>Media redundancyをクリックします。
こちらはMRPの設定画面であり、Media redundancyにあるMedia redundancy RoleをManagerとして設定します。
Ring PortはPort2とPort6(ET200SPの2Portが接続されている)を設定します。
ET200SP Side
TIAはMRPの設定を自動的にやってくれますが、念のために確認します。ET200SP>Advanced options>Media redundancyを開き、Roleは”Client”であることを確認してください。
Result
Done!
Download
最後はプロジェクトをCPUにDownloadしましょう。
Indusol Side
今度はIndusolのPROmesh P10+を設定します。
MRP Setting
IndusolのPROmesh P10+のWeb Serverにアクセスし、Redundancy>MRPを開きます。
First Ring PortとSecond Ring Portを先程TIAプロジェクトに合わせて設定しましょう。
Operation ModeをMasterに設定します。
Convergence Timeはアプリケーションに合わせて設定しましょう。
Result
Done!これで設定OKです。
こちらの動画から、Port2とPort6のどちらの経路を切っても、ET200SPのモジュールもシフト出力し続けます。また、LANケーブルを差し戻すと、ET200SPやS71500、PROmesh P10+のエラー状態から復旧されます。
最後はPROmesh P10+にあるAlarm Setting MRP設定を紹介します。Default上でその設定”No Monitored”に設定されています。
MRPがRingネットワーク損傷を検知すると、CPUにエラーメッセージを送信していますが、診断メッセージが表示されていません。
ですが、その設定”Monitored”に変更すると、MRPがRingネットワーク損傷を検知したら、CPUにエラーメッセージだけではなく、診断メッセージも表示されてました。