今回はJX-BASIC Part3になり、Counterの使用・データビュー・アドレス表示機能について説明します。JX-BASICはJTEKTが2022年12月から発売した、20命令語のみの薄型・省スペースの基板型シンプルコントローラになります。特徴としては20の命令語に絞り、シンプル機能(電源、通信、I/O)を実現できます。ちなみに、この基板型シンプルコントローラを使用するJXプログラミングソフトウエアは無料です。
詳しい仕様はこちらのLinkから確認してください。
https://www.electronics.jtekt.co.jp/jp/product/plc/jx-basic/
Reference Link
Implementation-1 Counting Up Counter
では、これからJX ProgrammingのCounter機能を説明します。最初の実装は一番の基本的なCount up Counterです。
Add Counter
プログラムにCounter Blockを追加します。
Counterの設定画面が表示されます。
カウンタ番号
最初に設定するのはカウンタ番号で三菱C1,C2,C3と同じで、…ボタンをクリックします。
アドレス一覧画面が表示され、JX-BASICではカウンタ番号をCT1,CT2のように表現し、プログラムに使用されていないカウンタを設定しましょう。
Done!カウンタ番号CT1を設定しました。
設定値‐レジスタ
次はCounterの設定値を設定しましょう。カウンタではレジスタ値参照もしくは定数に設定することができ、Counterの設定画面に…ボタンをクリックします。
アドレス一覧画面が表示されます。
下図のように、CT1の設定値はDS1に参照されています。
設定値‐定数
もしくは直接整数を入力しCounterを設定し、定数を設定します。
カウントタイプ
最後はカウントタイプを設定します。JX-BASICは3種類のカウンタタイプを設定できます。最初のExampleではカウントアップに設定します。つまり入力がONする度にCounterの現在値を+1になります。
Done!CounterのBlockはUpというパラメータがあり、X001と接続します。つまりX001がONするたびにCounter値が+1になります。
Result
Done!
下図のようにX001が三回TrueにあるとCT1がTrueに出力します。
そしてResetパラメータのC1=Trueになると、Counter値は0になり、CT1もFalseに変わります。
Implementation-2 If detect error
場合によっては、立ち上げ検知のEdge Contactを追加したほうが誤検知の予防ができます。
Add Edge Contact
命令リストからEdge Contactを追加します。
Edge Contactの設定画面が表示されます。
今回はX001を設定し、エッジタイプは立ち上げエッジを検知するようにします。
Result
Done!
Implementation-3 Counting Down Counter
Count up Counterの説明が終わったら、次はカウントダウンのCounterプログラムを作りましょう。
カウントタイプ
先程のCounter設定画面から、カウントタイプをカウントダウンに選択っしてください。
Counter BlockにはUpパラメータなくなりのかわりに、Downパラメータが表示されるようになります。
Result
プログラムは正常に実行されましたが、X001=Trueになる度にCT1の現在値は-1するようになります。なので、何回Down=TrueになってもCT1はずっとOnのままになります。
Implementation-4 Counting Down Counter Again
設定値
先程のImplementationを解決するために、設定値を-3にします。
Done!
Result
下図のように、X001が3回Trueになると、CT1=Trueに出力します。
Implementation-4 Counting Up and Down Counter
最後のExampleではカウントアップ&カウントダウンのカウントタイプに設定します。
カウントタイプ
カウントタイプをカウントアップ&カウントダウンを設定してください。
BlockにはUp/Downパラメータ両方も表示されました。
Result
下図のようにC2=TrueになるとCounter値が+1になり、現在値が3になるとCT1がTrueを出力するようになります。
データビュー 連続入力
データビューには連続出力という機能があり、Monitorしたいアドレスを簡単に設定できます。
例えばデータビューにはC1というアドレスを入力しました。
下図のようにC1の下にある連続入力ボタンをクリックするとC2・C3・C4のように連番にアドレスが自動的に入力できるようになります。
アドレス一覧機能
最後はアドレス一覧機能を紹介したいと思います。ラダープログラム>アドレス一覧を開いてください。
アドレス一覧が編集モードとして開きました。
ニックネーム
ニックネームのFieldにわかりやすい変数名を入力してみます。
ラダープログラムでアドレスの上に青い色のニックネームが表示されるようになりました。
アドレスコメント
今度はコメントを入力してみます。
ですが、なぜがプログラム上でコメントが表示されていません。
プログラムにコメントを表示させるには表示>アドレスコメントのCheckboxを入れてください。
Done!
表示変更
実はコメントやニックネームの表示色を自由に変更できます。設定>ソフトウェア設定をクリックしてください。
テキストの色の設定Fieldで自由に色を変更できます。
私はよくラベルをピンク・コメントが青いように設定します。
Done!