Ethernet/IP#少し話しよ_09_CIP Safety_3

Ethernet/IPについての第9話です。今回もCIP Safetyについて話し、テーマはSCIDとSNNです。

Safety Devicesをシステムで使用する前に、まずコンフィギュレーションを行い、接続を確立する必要があります。Configurationの手順では、Configuration ToolsからのConfiguration DataをConfiguration Devicesに配置する必要があります。

Configurationには2つの重要なパラメータがあります:

  • Safety Configuration Identifier (SCID)
  • Safety Network Number (SNN)

Safety Configuration Identifier (SCID)

Safety Configuration Identifier (SCID) は、Safety Configuration CRC (SCCRC) と Safety Configuration Time Stamp (SCTS) を組み合わせたものです。

SCID は、セーフティオプションとFail Safe ControllerのConfigurationの一意の識別子として機能します。

Safety Configuration CRC (SCCRC) 

Safety Configuration CRC (SCCRC) は、セーフティオプションのアプリケーショ ン固有のコンフィグレーションデータのチェックサム (CRC) です。

Safety Configuration TimeStamp (SCTS) 

Safety Configuration TimeStamp (SCTS) は、安全オプションのアプリケーショ ン固有のコンフィグレーションデータのタイムスタンプで、16 進値として CIP 日付と時刻形式で転送されます。

Example

こちらはオムロンのSL5700のSCCRCとSCTSの設定画面になります。

また、こちらはToyopucのSafety PLCのSCID・SCCRCの設定画面です。

ユーザが SCIDを 0 に設定し、Connectionの確立を開始した場合、SCID のチェッ クは安全オプションでは実行しません。 この場合、Fail-Safe Controllerとデバイス間が正しく設定されていることを確認する責任はユーザ自身にあります(SafetyOpen Type 2b)。このメカニズムはサポートされているが、推奨しません。

Safety Network Number (SNN)

Safety Network Number(SNN) は、セーフティシステム内のすべてのネットワークでネットワークを一意に識別します。SNN は、システム内の各セーフティネットワークまたはセーフティサブネットワークに固有の番号を割り当てる責任があり、 またSNNは一意なネットワーク・ノードID(一意なネットワーク識別子、UNID)の一部で構成されています。

注意するのは、セーフティオプションのセーフティネットワーク番号 (SNN) は、割り当てられたフェイルセーフコントローラのセーフティネットワーク番号と一致 する必要があります。

また、SNN割付け後のSafety Optionsに異なる値で再使用する前に、SNN をリセットする必要があります

下図ではMolexのCIP Safety IO Blockのリセット画面になります。

How to Generate SNN?

SNNは6バイトからなる16進数で、2つの方法で設定できます。

Time-based

時間ベースのフォーマットが選択されている場合、SNNはローカライズされた日付と時刻の情報を含むことになります。

こちらはToyopucのSafety PLCのSNN設定画面です。

Manual

マニュアル・フォーマットを選択した場合、SNNは1〜9999の10進数値で設定することができます。

こちらはSL5700のSNNの設定画面です。

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