JTEKT#JX-BASIC Tutorial Part4_Drum命令を使ってみよう

今回はJX-BASIC Part4になり、Drum命令について説明します。JX-BASICはJTEKTが2022年12月から発売した、20命令語のみの薄型・省スペースの基板型シンプルコントローラになります。特徴としては20の命令語に絞り、シンプル機能(電源、通信、I/O)を実現できます。ちなみに、この基板型シンプルコントローラを使用するJXプログラミングソフトウエアは無料です。

詳しい仕様はこちらのLinkから確認してください。

https://www.electronics.jtekt.co.jp/jp/product/plc/jx-basic/

Reference Link

JTEKT#JX-BASIC Tutorial Part1_基板PLCを始めよう!
JTEKT#JX-BASIC Tutorial Part2_Timerを使ってみよう
JTEKT#JX-BASIC Tutorial Part3_Counterを使ってみよう

Implementation‐1 Drum Block(Timebase) 

Drum命令はイベントや時間基準を使用し、電気機械式のドラムシーケンサのような動きを再現するもので、最大16ステップ、16Paternの出力が可能です。

Add Drum

命令リストからDrum Blockを追加します。

Durm Blockの設定画面が表示されます。

基準

Stepの遷移条件を設定します。タイム基準に該当する時間は設定された継続時間がたつと無条件で次のStepに遷移できます。

タイム基準では継続時間の計算単位の設定も可能で、Drop Listから設定してください。

現在のステップ

現在のステップはDrum Blockのステップの格納先で、格納デバイスを設定するために…ボタンをクリックしてください。

アドレス一覧画面が表示され、Drum命令の現在Stepを格納するDSを設定してください。

ステップ経過時間

こちらは基準はタイム基準に設定されたとき継続時間をCountするために使われるTimerを設定します。

アドレス一覧画面から使用されていないTDを選びましょう。

完了フラグ

こちらはDrum Blockに設定されたステップ数をすべて実行完了するとTrueに出力するデバイスです。

アドレス一覧から使用されていないCを選びましょう。

ステップ数

次はステップで、こちらは実際Drum Block内部がもつStep数に該当します。

例えばステップ数=6に設定すると右にあるステップも1から6まで設定可能になります。

出力数

こちらはDrum Blockが実際出力できる数を設定できます。

下図のように出力数を3に設定すると、右にある出力数も同様に3つに増えます。

継続時間

こちらはステップ間を遷移するまでの継続時間になります。

出力設定

次は出力設定で、該当するStepはどの出力を制御するかを設定できます。

下図のようにClick操作だけで出力をONもしくはOFFに変更できます。

いまDrum Blockの最終設定はこうなります。

  • ステップ1は1000ms継続し、その間は出力1をONします。
  • ステップ2は500ms継続し、その間は出力1をOFFします。
  • ステップ3は1000ms継続し、その間は出力2をONします。
  • ステップ4は500ms継続し、その間は出力2をOFFします。
  • ステップ5は1000ms継続し、その間は出力3をONします。
  • ステップ6は500ms継続し、その間は出力3をOFFします。

出力紐付け

最後はDrum Blockの各出力は実際どんなデバイスと紐つけるかを設定します。

出力1はY1・出力2はY2・出力3はY3になります。

Done!それでBlockは完成です。

Result

いまCurrent Step=6でつまり現在Drum Blockの実行は完了したのでC1=Trueになります(完了フラグ)。

下図のように、X0001=Trueの間、Drum Stepが実行され継続時間に沿ってステップが進みます。

Implementation‐2 Drum Block(Eventbase) 

タイム基準だとステップ間は無制限で遷移するので、実際は使える場面が少ないかもしれません。JX-BASICではイベント基準という選択肢もあります。

基準

まずDrum Blockの設定画面から基準をイベント基準に設定してください。

イベンド

ステップの隣に入力できるのは継続時間からイベントに変わります。

イベント欄で入力できるのはBoolタイプのデバイスなので、下図の設定だと:

  • ステップ1にいたとき、C30がTrueになるとステップ2に変わります。
  • ステップ2にいたとき、C31がTrueになるとステップ3に変わります。
  • ステップ3にいたとき、C32がTrueになるとステップ4に変わります。
  • ステップ4にいたとき、C33がTrueになるとステップ5に変わります。
  • ステップ5にいたとき、C34がTrueになるとステップ6に変わります。
  • ステップ6にいたとき、C35がTrueになるとDrum Blockが実行完了であり、C1(完了フラグ)がTrueになります。

Result

Done!Drum BlockではEventBaseという文字が表示されます。

下図のようにEnable信号だけではDrum Block内部のステップ遷移ができません。

そしてEnable=Trueの間にC30がTrueになるとStepが2に変わります。

これはDrum Blockのイベント基準の使い方です。

Block表示

Blockを右クリック>標準表示に切り替えます。

標準表示になったBlockが表示された情報が少なくなります。

回路コメント

最後は各Rungのコメント追加方法を説明します。編集したいRungを右クリック回路コメント編集をクリックしてください。

回路コメント編集画面が表示され、必要なコメントを追記しましょう。

Done!

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